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福井俊彦日銀総裁は17日の臨時政策委員会後に記者会見し、特別融資で「りそな銀行の資金繰りに万全を期す」と強調した。また混乱が市場全体に波及する懸念もあるため、週明けの金融調節について「十分に目配りしながら対 応をしていきたい」と述べた。株価急落などが起きた場合、目標上限(当座預金残高で27兆円)にこだわらない潤沢な資金供給を実施する見通しだ。
日銀は19、20日の2日間にわたって政策委員会・金融政策決定会合を開く。福井総裁は「政策会合には予断を持って臨まないという大原則は今回も変わらない」と指摘。市場の混乱が深刻化した場合、追加的な緩和策も視野に議論する可能性を示唆した。
金融システムの現状について、福井総裁は「不良債権処理は道半ば、株価下落の影響も金融機関に及んでおり厳しい状況にあるが、いまただちに危機的な状況に直面しているとは考えていない」との認識を示した。 (22:27)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20030518AT1F1701D17052003.html