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【ロンドン=佐藤紀泰】欧州自動車工業会(ACEA)が15日に発表した4月の新車販売台数は前年同月比6.5%減(122万台)となり、個人消費の減速傾向が一段と鮮明になった。フランスの13%減、英国の7%減など主要国での販売不振が目立った。円安・ユーロ高の恩恵を受けて新車攻勢に動く日本車大手がシェアを急拡大する一方、欧州勢は軒並み苦戦した。
欧州の新車需要の7割を占めるドイツ、英国、フランス、イタリアの主要4カ国は、4月に前年同月比で約8%も落ち込んだ。欧州大手は主要国でゼロ金利策など販売奨励金の拡大でてこ入れをしてきたが、その効果も薄れてきた。欧州の新車販売は今年、前年比3%減の1400万台前後との予測が多い。夏以降に各社が新型車を相次いで投入するが、「前年比5%減の1350万台近くまで落ち込み、収益環境が一段と悪化する可能性がある」(英自動車アナリスト)。 (11:09)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20030516AT2M1502J16052003.html