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フランクフルト 5月15日(ブルームバーグ):ドイツ政府は税収の減少見通しを受け、2003年国債発行額を当初計画よりも最大75%増額する可能性がある。
ドイツ政府よると、ことしの税収は昨年11月時点の予想から87億ユーロ(約1兆1500億円)減少する見通し。失業増加で歳出拡大を余儀なくされるなか、歳入は景気減速で落ち込んでいる。第1四半期(1−3月)の独GDP(国内総生産)はマイナス0.2%成長だった。ドイツ政府は2006年末までの税収見通しを昨年の予想に比べて1260億ユーロ引き下げた。
ドイツ銀行のシニアエコノミスト、プロイシェル氏は、「向こう数年間の見通しは驚くほど悪かった」とし、ことしの税収減は「予想の下限であるものの、われわれは、ことしの国債発行額が(12月の政府発表の189億ユーロから)300 −350億ユーロに増加するとみている」と述べた。
ドレスナー銀行のチーフ債券ストラテジスト、フェルティヒ氏は、アイヒェル独財務相が夏期休暇後の9月に議会に補正予算案を提出する可能性があると予想。一方で、少なくとも補正予算案が公表されるまでは、国債増発の可能性は低いと指摘する。
ドイツ財政に関する投資家の不安を反映し、同国の資金調達コストはほかの欧州諸国に比べて上昇している。ドイツとスペインの10年債利回り格差は先週、0.08ポイントに縮小した。1年前は0.21ポイントだった。ドイツ政府経済諮問委員会(5賢人委員会)のウィーガルト委員長によると、2003年の独財政赤字の対GDP比は前年と同じ3.6%となる見通しで、2年連続で欧州連合(EU)の財政基準(上限3%)を超えるとみられる。
ロンドン David Wigan 東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo
Last Updated: May 15, 2003 23:24 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000003&sid=aS4F5Db9j604&refer=top_kaigai