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[日経]株、米国株高の幸運――「サイコロ10勝」へのカギは大胆な対策
【NQN】13日午前の日経平均株価は外国人投資家のハイテク株買いで
8300円の節目を上回った。4月28日のバブル崩壊後安値(7607円)から
の上昇幅はほぼ700円。直近12営業日の騰落状況を数値化したサイコロ
ジカルラインは前日まで75%(9勝3敗=期間中の上昇が9日、下落が
3日)と既に過熱ゾーンに入っている。景気など国内要因に改善がみら
れない中での騰勢はいつまで続くか。
きょう午前の上げは国内外の3つの要因が重なった「幸運」の結果と
の見方が大勢だ。まず海外機関投資家の懐具合の改善。米国では個人投
資家の心理好転を背景に4月以降、投資信託への資金流入が目立つ。資
金の余裕ができたところへ米国株の急伸が重なり、日本株の相対的な組
み入れ比率が下がった。押し出されるように東京へ流入した資金は電機
、半導体株や時価総額上位銘柄に向かった。東芝の前場の売買代金は既
に前日1日分を上回った。
国内では、株価対策に関する2回目の経済関係閣僚会合を14日に控え
、投機筋や証券自己が積極的な売りを手控えている。これが相場高の第
3の要因だ。
12日終値でみた日経平均サイコロジカルラインの「9勝3敗」は、7
日に続いて今年2度目の出現。教科書的には9勝以上は「過熱ゾーンで
売りの好機」とされる。9勝3敗は昨年も3月、5月の高値追いの局面
や11月末などに何度かあったが、さらに過熱感が高い「10勝2敗」を探
すと、情報技術(IT)バブルの上り坂だった1999年8月までさかのぼ
る。
今回は、きょうを含め15日まで3連騰すれば10勝2敗に到達する。相
場が過熱感を突き破って上昇できるかどうかは、14日にも話し合われる
「株価対策の内容次第」と新光証券の三浦豊エクイティ情報部次長は話
す。13日付日本経済新聞朝刊は「厚生労働省は厚生年金基金の代行部分
を現物で返上する際の条件を緩和する方向で最終調整に入った」と報じ
た。物納に必要な銘柄数を東証1部全銘柄の90%以上から80%以上に緩
めるという案は「必要銘柄数が約150銘柄減るだけで、市場での売却を
抑える効果は薄い」(三浦氏)。1銘柄からでも「バラ返上」を認める
など大胆な策が打ち出されない限り、市場には出尽くし感が広がるとみ
ていた。(森安圭一郎)