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みずほフィナンシャルグループが、傘下の100%子会社、香港地場銀行・浙江第一銀行の売却準備を進めているとの見方が出ている。12日付蘋果日報は、香港地場上場2行が買収に名乗りを上げていると報じた。 みずほフィナンシャルグループ本社広報部は12日、NNAに対し、同売却計画について「現在のところ何も決まっていない」とのみ回答した。
蘋果日報は、浙江第一が3週間前にメリルリンチ証券を通じ売却意向を表明、先週申し込みを締め切るまでの期間中、少なくとも香港上場の地場系2行から買収の提案を受け取ったと報じた。さらに、このうち1行が地場系最大手・東亜銀行である可能性が高いと報じている。このほかにも中国本土の5大国有銀行の1行が興味を示したが、最終的には買収意向を表明しなかったとしている。東亜銀の陳棋昌・執行取締役は、同紙に対し、買収意向の有無について「ノーコメント」としている。
浙江第一は、もともと旧・第一勧業銀行の100%子会社。浙江第一にはこれまで、何度か売却のうわさが流れたが、第一勧銀はこれを否定しつづけてきた。蘋果日報は、投資銀行筋の談話として、旧・第一勧業銀行が合併し、みずほが成立した後、香港の小型銀行を保有し続けることに戦略的優位性を見出せなくなったことで今回売却が決まった、と伝えている。
市場が低迷する現在、企業買収は「買い手市場」といえ、浙江第一の売却価格も、株式の額面金額と同程度との見方がある。同紙によると、昨年12月時点で、浙江第一株式の額面金額は40億HKドル。
浙江第一銀は、昨年末時点での通年純利益が、前年比6.3%減の2億700万HKドルだった。利ざや収入は同16.5%減の4億7,400万HKドル、非金利収入が同36.8%増の1億7,300万HKドル。融資総額は同4.4%増の133億2,600万HKドル、預金総額は同0.5%増の222億400万HKドル。延滞・繰り延べ債権比率は1.92%(前年は2.08%)。企業貸付けと企業財務が主要業務で、個人融資も最近は積極化しつつあるが、クレジットカード業務を持たない。このため、不良債権比率は低いものの、資産としての魅力に欠けると、投資銀行筋は見ている。
■名門一族の銀行
浙江第一は1950年、浙江第一商業銀行として香港に設立された。創業者は浙江・江蘇一帯の富豪、孔氏一族。蒋介石、孫文らと姻せき関係があり、中華民国財政官となった孔祥煕氏を輩出した名門だ。1962年に日本の第一銀行と米国AIAから出資を受けた後、89年には第一勧業銀の100%子会社となったが、経営はその後も孔氏一族が行ってきている。
http://news.goo.ne.jp/news/nna/kokusai/20030513/20030513hkd002A.html