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【ワシントン=天野真志】米連邦準備制度理事会(FRB)が6日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を現行水準に据え置き、利下げを見送る公算が高まってきた。金融政策の運営方針については、前回(3月)のFOMCと同様に景気判断を明らかにせず、決定を見送るとの見方と、景気悪化とインフレ懸念の双方を警戒する「中立型」の方針を示すとの見方などが出ている。
前回のFOMC後、市場では一時、5月のFOMCでの利下げを予想する声が強まったが、その後、イラク戦争の戦闘が短期間で終結、アメリカ経済を覆う不確実性が薄れたことから、利下げの必要性は遠のいたとする見方が市場の大勢を占めている。
ただ、金融政策の運営方針を巡っては、様々な観測が浮上している。開戦前に開いた前回のFOMCでは、イラク情勢の緊迫化で先行き不透明感が高まったことに配慮、方針決定は見送られた。アメリカ経済の先行きには、消費の息切れや設備投資の低迷といった問題が山積しており、市場では、戦争が終わっても直ちに景気判断を下すのは難しく、FRBは再び方針決定を見送り、判断を留保し続けるとの見方が根強い。
だが、戦闘終結を好機として「中立型」に方針を戻し、先行き不安の一掃を狙うとの観測のほか、失業率の悪化などを受け、将来の利下げに含みを持たせる「景気重視型」の方針を打ち出すとの予測もある。
(2003/5/3/20:31 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20030503i312.htm