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FRB議長、新型肺炎・デフレを懸念
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20030501i306.htm
【ワシントン=天野真志】米連邦準備制度理事会(FRB)のアラン・グリーンスパン議長は30日、下院金融サービス委員会で証言し、イラク戦争が終結してもアメリカ経済には、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)や物価下落といった懸念材料があるとの認識を示した。
SARSについては「まだ、アメリカ経済に大きな影響は現れていないが、(アジア地域の)生産活動が深刻な打撃を受ければ、アメリカ経済にも悪影響が及ぶ懸念がある」と語った。また、アメリカの物価が下落傾向にあることに対しては「(インフレが収束し、物価が低下する現象である)ディスインフレの拡大は歓迎されない展開だ」と述べ、将来、デフレ懸念が台頭しかねない状況に強い警戒感をにじませた。
一方、日本経済については「かなり深刻な難しい状況が、長期間にわたって続いている」と指摘、早期の景気回復が必要との認識を改めて強調した。
(2003/5/1/13:34 読売新聞 )