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東京 5月1日(ブルームバーグ):ハイテク専門の調査会社、米IDCが1日までに発表した統計によると、2003年1−3月期の世界携帯電話出荷台数は前年同期比 16.6%増の1億760万台となった。カラー画面やカメラ、データ管理といった音声意外の機能を搭載した端末が全体をけん引した。
メーカー別ではノキアが新商品の投入効果もあり、シェア35.5%で圧倒的1位を維持。一方、ソニーとエリクソンの合弁会社ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは、韓国LG電子に抜かれて上位5社から脱落した。2位から4位は米モトローラ、韓国サムスン電子、独シーメンスと、顔ぶれは変わらず。
機能別では、データ情報の持ち運びに便利な携帯情報端末(PDA)の機能を融合した機種の人気が高まっている。こうした「スマートフォン」と呼ばれる携帯電話の出荷台数は、前年同期比5.4倍の176万台に急拡大。携帯電話の総出荷台数が前期比では12.4%減となったのに対し、こうした融合機は前期比でも37.6%増加した。
この分野でもノキアが6割近いシェアで首位を確保。ソニー・エリクソンは昨年末から今年初めにかけて発売した「P800」の販売増が寄与し、シェア11.1%で2位に食い込んだ。3位以下はモトローラ(7.4%)、サムスン(5.1%)、米ハンドスプリング(4.1%)となった。
IDCは新しい技術や機能で1−3月期の出荷が力強く伸びたことで、2003年も堅調な市場成長が見込まれると分析している。
2003年1−3月 世界携帯電話出荷
メーカー 出荷台数 シェア(%)
1 ノキア 38,150,400 35.5
2 モトローラ 16,700,000 15.5
3 サムスン 13,200,000 12.3
4 シーメンス 8,000,000 7.4
5 LG電子 5,620,000 5.2
その他 25,916,102 24.1
合 計 107,596,494 100.0
東京 鈴木 恭子 Kyoko Suzuki
Last Updated: April 30, 2003 23:06 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000002&sid=abKohggjCPuw&refer=topj