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電機大手9社の03年3月期連結決算が28日、出そろった。長引くIT(情報技術)不況のなか、人員削減や資産売却などのリストラ効果で全社が営業損益が黒字だったが、株安に伴う評価損の計上が響いてリストラ努力が吹き飛び、5社が最終赤字だった。富士通が上場以来初の無配に転落し、NECも無配だった。
最終黒字278億円を確保した日立製作所の八木良樹副社長は、「固定費削減など経営体質の改善に努めたが、守りで終わった印象が強い」と述べた。積極的な新製品の投入で営業黒字に転換した松下電器産業が株式評価損で沈むなど、4社が2期連続の最終赤字だった。富士通は2期連続で1000億円を上回る巨額の最終赤字だった。
NECの株主資本比率が8.7%(02年3月期は11.3%)に下がるなど、各社とも財務基盤が悪化しており、大型の設備投資など「攻め」の経営に転じるのは難しい状況だ。
04年3月期は全社が最終黒字を予想するが、先行き不透明感から、企業のIT投資抑制が続くと見られ、各社は追加リストラの検討など、引き続き厳しい経営環境が続きそう。
映画のヒットなどで03年3月期の最終黒字が前期比約7.5倍となったソニーも、04年3月期は減収減益を予想。営業利益は同30%減の1300億円に止まる見込みで、出井伸之会長は「リストラにもっと大胆に取り組む」と語り、今後3年間でリストラ費に約3000億円をかけて、生産拠点の統廃合に取り組む考えを示した。
日立も03年度に300億円のリストラ費を計上、当面の利益を削ってでも事業の立て直しを図る。 【熊谷泰】
[毎日新聞4月28日] ( 2003-04-28-20:40 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/keizai/20030429k0000m020069001c.html