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【パリ=池村俊郎】日本を含む先進国30か国で構成する経済協力開発機構(OECD、本部パリ)が、日本と米国で全予算の約半分を負担する各国分担率や、全会一致の決定方式を改めるため、年内に具体的な機構改革案をとりまとめることが明らかになった。
予算分担率については、日本政府が見直しを強く働きかけ、加盟各国が是正に基本同意した。
機構改革は、29日から開くOECD閣僚理事会の主要議題になる。
OECD関係筋によると、将来、東欧やロシアなど新規加盟国の増加で40か国前後の体制となる見通しであることから、機構改革の機運が生まれ、予算分担率が高い日本政府は、「合理的な見直しが急務」と要請していた。その結果、OECDの最高決定機関である理事会(加盟国代表で構成)で先月、現行の分担率を見直すことで基本合意に達し、閣僚理事会の承認を得て具体的作業に着手することが決定した。
ドナルド・ジョンストンOECD事務総長は読売新聞に対し、予算分担率を含む具体的な機構改革案について、「作業部会でとりまとめ、2004年の閣僚理事会へ提出する」と今後の日程を明らかにした。
OECD年間予算の加盟各国分担率は、国民総生産(GNP)を基にする国連の分担方式を基本として、過去3年平均のGNP比で決定。ただし、上限25%、下限0・1%と設定されている。
今年、日本は最大拠出国の米国24・9%に次ぐ23・1%、約55億円を負担し、ドイツ9・4%、英国6・8%、フランス6・3%を大きく上回る。米国が上限設定の恩恵を受けるのに対し、国連の場合以上に日本の負担率が大きい。また、OECDが経済先進国の機関であることから、「国連の分担方式の適用でよいのか」との議論も出ている。
(2003/4/27/03:05 読売新聞 無断転載禁止)