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【チューリヒ=磯山友幸】国際決済銀行(BIS)が25日発表した2002年10―12月期の国際与信統計によると、邦銀の昨年12月末の対外与信残高は1兆1420億ドルで、9月末より3.8%増えた。邦銀が米国債や欧州各国の国債を買い増したのが主因。
昨年10―12月期はイラク戦争を控えて先行き不透明感が強まり、先進各国の銀行がリスクの低い外国債に資金を移した。邦銀は特に顕著だった。
BISによると邦銀による公的部門への与信は全与信残高の35%に達し、年初の27%から大幅に上昇した。中でも米国債など米国の公的部門への与信残高は1720億ドルに達している。ドイツ国債など欧州連合(EU)圏の公的部門へも与信を増やした。 (21:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20030425AT1F2501N25042003.html