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「三菱東京ファイナンシャルグループ(三菱東京FG)の地銀戦略には今後要注目だ。昨日(4月24日)明らかになった親密地銀4行との間のコンピューターシステム面でのアライアンス(提携)は、単なる前哨戦に過ぎない。三菱東京FGが地銀・第二地銀をその傘下に収めるべく、水面下で激しく動いていることは間違いない。事実、われわれのところにも、そうした情報が入ってきている…」
メガバンク首脳がこう言ってみせる。
昨日、東京三菱銀行は地方銀行4行との間で、預金や融資など銀行の中核業務を処理する基幹系システムを共同で開発を進めていくと発表した。
この地銀4行とは、足利(本店・栃木県)、百十四(本店・香川県)、十六(本店・岐阜県)、常陽(本店・茨城県)。
「経営内容の良い悪いは別として、この4行は地銀業界において、“大手”のカテゴリーに入る地銀だ。この4地銀はこれまでも、東京三菱銀行の親密地銀として位置づけられてきたが、今回のアライアンスで一気に東京三菱系地銀として認識されることになるだろう」(メガバンク役員)
東京三菱銀行幹部が言う。
「今回、システム面でのアライアンスが締結されたことで、将来的には4地銀は東京三菱銀行と同一の商品やサービスを扱うことになるだろう−」
とはいえ、こうしたアライアンスは、東京三菱銀行にとって経費削減にはつながるものの、ストレートな形では東京三菱銀行−ひいては三菱東京FGの収益には寄与しない。
「三菱東京FGの収益に直接ヒットするような地銀戦略こそが、われわれが今最も必要としているものなのです−」(前述の東京三菱銀行幹部)
そしてそうしたセンテンスの中に位置づけられているのが、埼玉りそな銀行の買収構想だ。 りそなグループ経営中枢幹部が言う。
「そうしたうわさが出ていることはわれわれとしても認識している。しかしそのことが実現することは100%ない。埼玉りそな銀行は、当グループでも稼ぎ頭。そうしたところを手放すことは絶対にない」
筆者もまさに同感だ。
三菱東京FGが買収するとすれば、全く別の地銀・第二地銀だろう。
「今では唯一の“勝ち組”と言われる三菱東京FGですが、唯一の死角とも言えるのが、収益性・収益力の低さなのです。これを高めるためには、顧客基盤を拡大させることがどうしても必要です。そしてそのことをスピーディーに実現するためには、地域銀行を買収することが必要だと言えるでしょう」(メガバンク役員)
三菱東京FG役員が言う。
「できうるならば、東京もしくは東京近郊に本店を置く地域銀行がベスト…」
もし仮に、三菱東京FGが地域銀行の買収に動いた場合、その実現の可能性は十分にあるとみてもいいだろう。
「金融庁が把握しているだけでも、3−4の地域銀行が現実問題として水面下で“身売り”に動いている。三菱東京FGのニーズに合えば、即決まりだろう−」(金融庁幹部)
三菱東京FGの今後の展開には要注目だ。
2003/4/25