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[日経] 決算の焦点 ホンダ(1)国内販売計画や想定為替レートに要注目
【NQN】ホンダ(7267)は25日に2003年3月期連結決算と2004年3月
期の連結収益見通しを発表する。前3月期については、2002年4―12月
期までの収益や好調な北米の販売状況などから、会社予想(売上高が前
の期比8%増の8兆円、営業利益は同3%増の6600億円)に近い水準で
着地するとみるアナリストが多い。2004年3月期についても、米国販売
が引き続きけん引し、成長は基本的に維持されそうだ。(川田裕生)
最近の株価低迷の理由を国内の収益低迷に求める市場参加者が多い。
足元では小型車「フィット」が伸びたが、利益率の高いミニバンは販売
が落ち込んだ。今期も、年後半とされる「オデッセイ」の新型モデル投
入までは苦戦が続きそうだ。新社長に内定した福井威夫専務は、22日の
会見で「国内は販売目標にこだわるよりも顧客重視で、結果的に販売を
増やしたい」と発言。2004年度までの中期目標としてきた年間100万台
の販売目標を事実上、下方修正する意向を示している。採算を度外視し
た販売方針の転換は必要だとしても、国内シェア引き上げによる潜在的
な買い替え需要の確保や部品・サービス収益の底上げは期待しにくくな
る。決算で明らかにする今期の国内販売目標が注目される。
前期は、期初に営業利益の目標を7200億円に設定したが、昨年9月中
間決算発表時に6200億円へ下方修正。その後6600億円に上方修正した。
こうした収益予想の振れが、昨年後半からの株価下落の一因になったと
の見方がある。このため、2004年3月期は会社側が収益計画をあらかじ
め低めに設定するのではないかとの観測が一部にある。加えて、前提と
する輸出為替レートを仮に現在より円高・ドル安水準の1ドル=115円に
設定すれば、120円近辺で設定した場合に比べて営業利益見通しが最大8
00億円程度下振れする。これらが株価の撹乱(かくらん)要因になる可
能性がある。=(2)に続く
決算の焦点 ホンダ(2)アナリスト「米国は好調、国内再建に関心」
モルガン・スタンレー証券の平形紀明氏と新光証券の北山信次氏、ド
イツ証券の吉田達生氏の3氏に、2003年3月期と2004年3月期の業績予
想と注目点を聞いた。
売上高 営業利益 経常利益 最終損益
2002年3月期73624 6392 5513 3627 (実績)
2003年3月期80000 6600 6100 4300 (会社予想)
79982 6568 6087 4256 (平形氏)
80000 6600 6100 4300 (北山氏)
81480 6780 6250 4500 (吉田氏)
2004年3月期82854 7209 7123 4956 (平形氏)
82000 6700 6200 4400 (北山氏)
85640 7360 7020 5020 (吉田氏)
(連結ベース、単位億円、2004年3月期の想定為替レート(対ドル)は北山氏と平形氏が1ドル=120円、吉田氏が同125円)
平形氏 米国では米大手メーカーの販売奨励金が1台約3000ドルに達し限界利益が落ちている中で、ホンダは150ドルに抑えている。欧州も回復し、アジアは成長中。国内建て直しが唯一の課題だ。例えば年85万台程度の販売台数でもきちんと利益を出すイメージが必要。株価は歴史的な低位。会社側が為替レートや収益目標を控えめに見積もり、株価がさらに下落するようなら買い増しの好機だ。
北山氏 今年の米国全体の年間需要を1580万台との前提で試算した。懸念材料は国内。利益率が高いミニバンに誘導すべき顧客を低採算の「フィット」に誘導している。北米は新型「アコード」が好調、スポーツユーティリティー・ビークル(SUV)投入効果も期待できる。株価低迷の原因は昨秋は業績下方修正。最近は相場全般の需給悪だ。
吉田氏 国内の悪化を好調な米国が補って余りある。前期については国内の台数減と品ぞろえ悪化、販売経費増加の程度を見極めたい。今年の米国全体の需要は前年比4%減とみるが、ホンダの販売台数は12%ほど増えそう。昨年の下方修正は短期間の成果を求める投資家に不評だった。想定為替レート次第では今期予想は減益にもなる。市場との対話が必要だ。