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昨年度の厚生年金利回りが過去最悪に、株安が企業をさらに圧迫(ブルームバーグ)
http://www.asyura.com/0304/hasan25/msg/649.html
投稿者 小耳 日時 2003 年 4 月 24 日 13:06:51:

2003年4月24日(木)11時55分

  東京 4月24日(ブルームバーグ):企業の「厚生年金基金」の運用利回りが2002年度、マイナス
12.01%と過去最悪の水準になったことが、民間の調査会社、格付投資情報センター(R&I)の試算で24
日、分かった。株価の大幅な下落などによるもので、運用利回りのマイナスは3年連続となる。

  2002年度末(2003年3月末)の日経平均株価は7972円71銭で、前年度末からの下落率は28%。これは
約21年ぶりの低水準。厚生年金基金の運用利回りが過去最悪となったのは、資産構成で、約3割を占める国
内株式の低下が大きな要因。

  運用利回りの低下はサラリーマンの退職後資金に直接には影響はしない。企業が運用利回りと予定配当
の差額を補てんしているためだ。しかし、その補てん額が増えれば増えるほど企業の収益を圧迫することに
なる。

  R&Iによると、この数字は約170の基金について平均値をまとめたもので、一部の基金については、
2003年2、3月の数値を前月値から推計しているという。2001年度実績はマイナス3.98%、2000年度がマ
イナス9.75%だった。

            解散基金数も過去最高に

  一方、厚生基金連合会のウエブサイトによると、年金資産の運用利回りは、2001年度がマイナス
4.16%、2000年度がマイナス9.83%、1999年度が13.09%、98年度が2.56%、97年度が5.65%などとなっ
ている。

  さらに資産構成割合では、2001年度実績で、債券21.3%(前年度21.3%)、株式32.0%(同34.0%)、
外国株式19.6%(同18.1%)、外国債券10.2%(同10.3%)、生命保険会社一般勘定12.1%(同11.3%)な
どとなっている。1990年代後半からの推移では、株式や外国株式、外債の構成割合が倍増する一方、生保一
般勘定が大きく縮小している。

  企業年金の運用利回りが低迷していることを受けて、企業がその負担に耐えられなくなっており、年金
基金を解散する動きが加速している。厚生年金基金連合会が公表しているデータによれば、2002年度の解散
基金数は73で、前年度に記録した過去最高の59を上回った。

              花王が現金で返上へ

 解散数が増加傾向にあるのは、厚労省が今年1月に積み立て不足から解散できなかった基金の解散基準
を緩和したため。これまで基金解散時には、運用代行部分に相当する積立金の返上が必須とされたが、最長
10年以内に穴埋めする計画が立てられれば、返上と認められることになっている。

  この「代行返上」は、実際に基金の保有資産を国に返上する「過去分」の申請受け付けが7月から、認
可は10月から始まることになっている。これに伴い企業の厚生年金基金が国に代わって運用していた部分を
返上する際の換金売りも出ているとの市場観測もある。ただ、現時点で、大手企業がその方針を明らかにし
ているのはほとんどなく、花王が22日の決算会見の席上、約404億円の資産を現金化して返上するのみだ。

(情報を追加、記事を書き換え、見出しも差し替えます)
http://news.lycos.co.jp/business/story.html?q=24bloombergec8988386&cat=10

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