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(回答先: WSJ-4/21ウォール・ストリート・ジャーナル ハイライト 投稿者 Ｄｄｏｇ 日時 2003 年 4 月 23 日 00:36:35)
[朝日] 経営陣の特別待遇温存に労組激怒、ＡＡ再び崖っぷちに
世界最大の航空会社、米アメリカン航空が経営破綻（はたん）の
瀬戸際に再び立たされている。年間１８億ドル（約２２００億円）
の人件費削減をめぐり、１６日に労使合意が成立し、いったん破綻
は回避されたはずだったが、その直後、経営陣が自分たちへの特別
待遇を温存していたことが発覚。激怒した労組側は２１日、合意を
白紙に戻す構えを見せた。
「過ちだった。申し訳ない」。アメリカンのカーティ会長兼最高
経営責任者（ＣＥＯ）は２１日、記者会見を開き、役員向け特別待
遇について労使交渉の場で情報開示しなかったことをわびた。
パイロット、整備士、客室乗務員の主要３労組は、１５〜２３％
の賃金カットや数千人の一時解雇を含む経営側の提案について、１
６日までにそれぞれ投票を実施。賛成票が辛うじて反対票を上回り
、アメリカンは連邦破産法１１条に基づく会社更生手続きの適用を
申請せずに済んだ。
ところが、同社が米証券取引委員会（ＳＥＣ）に提出した報告書
の中で経営陣向けの特別待遇があることが発覚。経営側は「最高位
の役員６人が０５年まで勤務した場合、年間給与の倍額の賞与を支
給」という項目はすぐに撤回したが、破綻に備えて４５人の経営幹
部のために積み立てた年金基金は撤回を見送り、労組の猛反発を招
いた。
「破綻したら君たちの年金は消失する可能性もある、と経営側は
言っていた。それなのに、自分たちの年金だけ確保していたなんて
」。パイロット組合の幹部は憤る。
「重要な情報を隠していたのは経営側の罪」として、客室乗務員
組合、整備士などが加盟する運輸労働者組合は相次いで再投票の方
針を示した。
「再び投票になれば客室乗務員は人件費削減計画を拒否し、これ
に対処する策がないと、アメリカンは破綻するだろう」と、航空ア
ナリストのライ・ニードル氏はみる。労使関係に詳しいポール・ク
ラーク・ペンシルベニア州立大教授は「経営側が従業員の信頼を得
るのは難しくなった。経営トップの辞任が選択肢のひとつ」と指摘
する。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。