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(回答先: [日経]日銀総裁:インフレターゲット、政策効果の伝達経路の把握が前提 投稿者 Ddog 日時 2003 年 4 月 23 日 00:09:29)
[日経]福井総裁、デフレ克服を強調――日銀支店長会議
日銀は21日、東京・日本橋の日銀本店で支店長会議を開いた。福井俊
彦総裁は冒頭のあいさつで、イラク情勢を受けた海外経済など景気の不
透明感が強く、「日銀による資金供給を経済活動の活性化やデフレ克服
に結びつけていくことが重要だ」と指摘した。中堅中小企業の資金繰り
支援として資産担保証券買い入れの具体化を急ぐ姿勢を強調した。
福井総裁が3月20日に就任してから初めての支店長会議。景気の現状
については、「海外経済の動向など先行きの不透明感は強いが全体とし
て横ばいの動きを続けている」(福井総裁)とし、自律的な回復力に乏
しい展開がしばらく続くと分析。イラク情勢にも触れ、世界経済に与え
る影響を引き続き注視する考えを示した。
イラク戦争を受けて日銀は市場に大量の資金を供給しており、金融市
場は「新年度入り後も緩和的な状況が維持されている」。ただ、不良債
権問題を抱える金融機関の信用仲介機能が低下していることから、福井
総裁は日銀が供給する資金が実体経済に波及する仕組み作りが課題と指
摘した。
日銀は7―8日の政策委員会・金融政策決定会合で、中堅中小企業の売
掛債権などを裏付けとする資産担保証券の買い入れ検討を打ち出した。
福井総裁は、支店長会議でも市場関係者などの意見を集めながら「でき
るだけ早期に具体的対応をとりまとめる」と述べ、資金繰りの円滑化を
急ぐ考えを示した。
現状の金融システムについては、「不良債権問題や株式の価格下落な
どを背景に引き続き厳しい状況にある」としながらも、産業と金融が一
体となって問題克服に動きだしたことを評価。日銀として、信認改善と
信用仲介機能の回復に向けて金融機関に一層の取り組みを促すとともに
、政府と連携して金融システムの安定化に努める姿勢を強調した。