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[日経] 時価会計選択制、会計基準委が参考人聴取を開始
企業会計基準委員会(斎藤静樹委員長)は22日、自民党など与党3党
が求めている時価会計の選択制の導入で参考人からの意見聴取を始めた
。文教学院大学の菊池英博教授、マネックス証券の松本大社長、日本公
認会計士協会の伊藤大義常務理事の3人が意見を述べ、賛否が分かれた。
菊池氏は「時価会計により株価の下落が株主資本比率の低下につなが
っていることが問題。時価会計は即刻停止すべきだ」として与党案に賛
成の立場をとった。民間主導の会計基準作りについても「最後は国民の
代表である政治家が決断すべきだ」との見解を示した。
一方、松本氏は「選択制が導入され、投資家は家具屋でメートル法と
尺貫法で表示されたいすを買うようなもの。混乱を招く」とし与党案に
反対した。伊藤氏も「表面上の損益は好転させられても問題の本質的な
解決にはならない」と指摘した。
会計基準委は今後も参考人からの意見聴取を続けるとともに、5月9
日まで電子メールで意見を公募することを決めた。