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企業の新たな資金調達手段として注目されている資産担保証券(ABS)の国内市場規模は、現在の8倍の160兆円程度に拡大が見込める−。中央三井信託銀行の持ち株会社三井トラスト・ホールディングスはこのほどABS市場の急速な発展を予測する調査リポートをまとめた。
ABSは企業が売掛金などの債権を担保に発行する証券。最近は中小企業が発行するABSについて、金融緩和効果の浸透を狙う日銀が購入に向けた検討に入るなど、市場育成の動きが本格化している。
リポートによると、国内のABSの発行残高は昨年9月末で約20兆9000億円。リース債権、企業や政府などへの貸出債権、消費者向け融資などが担保になっている。これに対し、米国内のABS残高は約2兆3000億ドル(約276兆円)で、日本の市場規模の約13.2倍。
米国は1985年から57倍の規模に急成長しており、金融資産残高全体に占めるABSの比率は3%弱にまで達した。現在0.38%の日本の市場比率が米国並みに上昇すれば、市場規模は約160兆円に膨らむと予測している。
三井トラストは、米国のABS市場の発展は「投資家の需要に応える新種のABSが続々と開発されたため」としており、市場の成長は金融技術を踏まえた商品開発力が決め手と指摘している。