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財務省、今年度初の国債買い戻し――20年債は対象から外れる
【NQN】財務省は18日午後、2003年度に入ってから初めての国債買い
戻しを実施した。買い戻しは償還期限の集中を避けるため2月から始ま
った。今回は3回目。
今回の買い戻し対象銘柄は、2008年度中に償還期限を迎える10年債(
203―210回債)8銘柄。財務省は2月に買い戻し対象銘柄を発表してお
り、今回はこのうち20年債(7―10回債)の4銘柄が対象から外れた。
前回までは全銘柄が対象だったが、もともと、「買い戻し対象は相場状
況に応じて、すべてを対象にするとは限らない」としていた。今回は、
流通市場で20年債の価格が上昇し、額面(100円)からの乖離(かいり
)が大きいため、額面ベースで策定している財務省の予算の制約から、
買い入れ対象にそぐわないと判断した。
今回の買い入れ額は額面ベースで500億円。2002年度実施分の1回あ
たりの買い戻し額は時価換算で1250億円だった。今年度の買い戻し予定
は総額で1兆円(時価ベース)。このうち市場からは6000億円を買い入
れることから、1回あたりの買い入れ額は前年度に比べ大きく減少する
。このため、今回の買い戻しでは応札倍率が5.21倍と初回の4.25倍を上
回り、買い戻しを始めてから最高となった。前日17日の日本証券業協会
の公社債店頭売買参考統計の平均値の利回りに対する利回り格差での応
札で、利回り格差は最低がマイナス0.011%、平均がマイナス0.010%だ
った。買い入れ日は4月23日。