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[日経]株、「フィデリティ銘柄を探せ」 外国人が中低位株投資の動き
【NQN】18日の東京株式市場で日経平均株価は反発したが、米ハイテ
ク株急伸を受けた割には上値が重かった。東証1部の売買代金は3月31
日以来の5000億円割れ。ソニーやホンダが安いまま引け、妙な重苦しさ
が相場を支配した。ただ、弱気一辺倒というわけでもないようだ。
「そういうことだったのか」。大引け直後の市場で、謎が解けたよう
に情報端末を眺める市場関係者の姿があった。アシックス(7936)が発
表した前3月期の業績上方修正。連結純利益を前の期比2.3倍の48億円
と従来予想から13億円引き上げ、9年ぶりの復配(2円)を明らかにし
た。
関係者が納得顔になったのは、アシックス株に最近、外国人買いが目
立っていたからだ。ここ1週間の手口を集計すると、モルガンとUBS
がともに100万株以上の買いで売りはゼロ。株価は18日こそ小幅安だっ
たものの、この一週間では16%上昇した。1990年代半ばに深刻な業績不
振に陥った同銘柄の復活を外国人は見抜いていたわけだ。
"フィデリティ銘柄"を探せ――。市場ではこのところ関東財務局が
発表する「大量保有報告書」に注目する市場関係者が増えている。米系
大手のフィデリティ投信が突如、中低位株や新興企業株の大株主に躍り
出るケースが相次いでいるからだ。例えば14日公表の報告書で同投信が
5.2%を保有することが明らかになったコニカ(4902)。株価は4月以
降に7%上昇した。
フィデリティはほかにもケンウッド、クラリオン、ミノルタなどの株
式を今年、新規または追加で取得している。三菱証券の藤戸則弘投資情
報部長は「外国人は需給や収益に不安がある主力株を避け、業績を急回
復した中規模銘柄に関心を移している」とみる。各社に共通するのは徹
底的なリストラ実施に加え、新たに競争力のある商品を手に入れたこと
だという。アシックスなら人気の米大リーグ関連商品、コニカやミノル
タならデジタルカメラという具合だ。
デジカメ関連ではペンタックスにも外国人買いが目立つ。藤戸氏は「
中低位株人気は目先筋による一時的な動き、という認識は改めるべき」
ともいう。主力株の出直りには、また悪いニュースが加わったことにな
る。(森安圭一郎)