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4/15 [Yendokki]
▼ユーロ圏経済/米欧関係悪化は、経済・ドルに悪いニュースBNPパリバ証券会社グローバル・ヘッド・オブ・マ−ケットエコノミクス(欧州担当)のポール・モルティマリーさん(Paul Mortimer-Lee /Global Head of MarketEconomics, BNP Paribas Securities Ltd.) は、イラク戦争終結に関連して、「米国の砲艦外交という新しい時代に入った」との認識を明らかにした。本日、都内で開催された同社主催のグローバル・エコノミック・セミナー「2003年の世界経済見通し」で述べた。
<米防衛力へのただ乗り崩れ、欧州の防衛支出増加へ> では、そうした世界情勢変化によって欧州経済はどうなるか? モルティマリーさんは2つの側面を挙げた。第1は、全ての力の決定が米国でなされるようになることから、欧州経済は米国以上に不安定になること。第2は、過去50年間続いてきた、米国の防衛力へのただ乗りが崩され、これが欧州各国の防衛支出増加から財政支出拡大につながる懸念が出てきたことである。
<欧州マネー、米国からエマージング・アジアへシフトへ> 今回のイラク戦争で表面化した米欧関係は、「経済にも影響を与える」と見ている。長期的に見ると、米国経済の方が欧州経済よりも成長率が高いと予想するが、「米ドルに対しては悪いニュースだ」と言う。これまで米国に流入していた欧州マネーが自国内に止まる可能性があるからだが、いずれはユーロ圏から流出するとも言う。その際に行く先は、エマージング・アジアと見ている。
▼米国経済/イラク攻撃成功で、他地域での地政学リスクは低下BNPパリバ証券会社チ−フ・エコノミスト(米国担当)のブライアン・ファブリさん(Brian Fabbri /Chief Economist, BNP Paribas Securities(North America) Ltd.) は、米英軍によるイラク攻撃が成功したことについて、次のような見解を示した。「今回のイラク攻撃は基本的には9.11テロが根底にあるが、米英軍の力が示されたことで別の地域での地政学リスクは低下した。マーケットから見ても、将来の足かせにはならない」。本日、都内で開催された同社主催のグローバル・エコノミック・セミナー「2003年の世界経済見通し」で述べた。<米国経済は、年後半には年率3〜3.5%まで上向く> グリーンスパンFRB議長が言っているように、「地政学的リスクが収まれば、米国の成長加速を促すに十分なほど、すでに金融情勢は金融緩和型」にあると言う。また、戦争終結で原油価格が1バレル=20ドル前後に落ち着けば、非エネルギー項目への消費に400〜500億ドルの余裕が生じる。これらの要因から、ファブリさんは、2003年の米経済成長率は、3年連続で潜在レベルを下回るとしながらも、「年後半には年率3〜3.5%まで上向く」と見る。
<株価年率6〜8%上昇、為替は今後数年は基本的にドル安> こうして米国経済のファンダメンタルズが堅調で、長期金利が低水準に止まると予想されることから、「米国株価は現在の水準より高くてしかるべきだ」として、こう語った。「企業収益は2003年と2004年には年率6〜8%の伸びとなり、株価も少なくとも同程度の伸びとなる」。また、為替相場については、イラク戦争終結でドルが高くなる場合でも、一時的に止まるとして、「向こう1〜2年はドルは安くなる」と予想する。