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[日経] 円、122円台半ばまでの下落も・早川氏 高金利通貨の選好強まる
【NQN】早川昇・三菱信託銀行資金為替部調査役 今週の円・ドル相
場は1ドル=122円台半ばまで下値余地があると見ている。戦争とい
う不
透明要因がなくなりつつあるため、海外投資家の間でリスクを取る動き
が増え始めた。円やスイスフランといった低金利の通貨を借り入れて高
金利の通貨で運用する「キャリー・トレード」などを背景に、円は対ド
ルでもじりじりと安くなる公算が大きい。
特にオーストラリア・ドルやカナダ・ドルなどには日本の個人投資家
や海外投機筋の資金が流入しやすいだろう。政策金利はともに米国やユ
―ロ圏を上回り、金、原油や穀物など豊富な天然資源を有する「資源国
通貨」。イラク戦後の世界経済に先行き不透明感が残るため、高金利・
資源国通貨の魅力が相対的に高まるからだ。豪州、カナダは市場規模が
小さく、流動性の低さから機関投資家は取引を敬遠しがちだが、その場
合はユーロが受け皿になる。世界的に株式市場へ資金が流れ込む地合い
にないとはいえ、円を売って高金利通貨建ての債券などを買う流れはし
ばらく続きそうだ。
これまでは「イラク戦争に伴う資金の逃避先」として円高が進むとの
見方も可能だったが、戦闘が事実上終結したことで難しくなった。米国
で景気の先行き不透明感、財政赤字の拡大など多くの不安材料を抱える
一方、日本経済のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の弱さは明
らかだ。しかも政策金利はゼロ近辺に張り付いている。国内投資家も為
替差損回避(ヘッジ)の比率を調整しながら金利水準の高い外債投資を
継続するだろう。