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[日経] 株、「逆二極化相場」で国内証券にもチャンス 業績変化率が鍵
【NQN】11日の東京株式市場で、日経平均株価はバブル経済崩壊後の
安値を更新。1983年1月25日以来の安値圏に沈んだ。新年度入りに伴う
株式運用の見直しと代行返上など、悪役はもっぱら企業年金に押しつけ
られがちだが、背後には出口の見えない金融問題と、今期収益に対する
不透明感が買い手不足と外国人売りを招いている。もっとも、主力株か
ら中小型株へと視線をずらすと、違った風景も見えてくる。
逆二極化相場――。三井不、菱地所、イトヨーカといった主力株が軒
並み1980年代以来の安値圏に沈み、11日の東証1部の新安値銘柄数は74
に達した。ところが同新高値銘柄数はそれを上回る75。新高値銘柄数が
新安値銘柄数を上回るのは、2日以降8日連続だ。日経平均の軟調地合
いが続くなかにあっての異変に、準大手証券のストラテジストは「こん
な現象見たこと無い」とうなる。背景には個人投資家による中小型株物
色の流れがあるが、いわゆる「勝ち組」VS「その他」の構図が本格的
に変化し始めたともいえよう。
個別銘柄を振り返る。例えば、ボッシュAJ(コード6041)。株価は20
01年12月に上場来安値(66円)を記録して以降、右肩上がりの上昇トレ
ンドを描き、11日までに4倍以上に値上がりした。独ボッシュ傘下に入
り業績が急回復。今期は復配見通しだ。
新興企業ではジャスダック市場のDrシーラボ(4924)。3月26日に
新規上場し、9日には60万円まで上昇。公開価格(44万円)からの上昇
率は36%強に達したが、気配値を切り上げての急騰劇では無いため、個
人投資家が継続して売買しやすいという。「メディカルコスメ」と称し
、「人間の自然治癒力に着目した化粧品などを開発・販売」(同社ホー
ムページ)している物珍しさはあるが、「今期の単独経常増益率が前期
比73%増見通し」といった好業績予想が株価上昇の推進力となっている。
泉証券商品部の石川照久部長は、中小型株選別のヒントとして、
前期無配」を条件にあげる。年金や外国人の保有比率が小さく、
売り圧力が弱いためだ。その中で業績の変化率が大きい銘柄を
探すことがコツという。個人ビジネスが中心の準大手以下の
国内証券に、活躍の場が出てきたと言えまいか。(永井洋一)