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[日経]☆株、「戦車65両」でドタバタ劇――逃げ場はわずか23兆円市場
【NQN】7日の日経平均株価は大幅続伸。チャート分析上の上値抵抗
線と見られた25日移動平均(7日時点で8151円73銭)を6営業日ぶりに
上回った。15時過ぎには日経平均先物6月物が一段高となるなど、「イ
ラク制圧」を巡る情報が増えるにつれ、こらえきれずに腰を上げた買い
方の心理状態を垣間見るドタバタ劇となった。
共同通信社が、QUICK端末などを通じて「米軍がバグダッド中心
部を制圧」と伝えたのが14時前ごろ。この時点での日経平均は8130円だ
った。その後も14時30分ごろまでは8170円程度を上値に、方向感を見い
だせない状況が続いた。まだ市場参加者の多くが、イラク情勢を消化し
切れずにいたことがうかがえる。
株価上昇に弾みが付いたのは、14時30分過ぎから。「ロイター通信が
同行記者電として、戦車65両と戦闘車両45両がイラク中心部に入ったと
伝えた」ことで、「さすがに(武力行使終結の)現実味が増した」(三
菱証券の藤戸則弘投資情報部長)との見方が一気に広がった。日経平均
先物6月物への100枚から300枚単位の断続的な買い注文が水準を押し上
げ、「動きだした方向に付いて行かざるを得ない状況」(準大手証券先
物ディーラー)で、「買いが買いを呼ぶ」展開になった。
現物株市場でも、短期値ざや稼ぎを狙う証券ディーラーや個人投資家
にとって好機となった。「武力行使終結→日本の経済支援→政府開発援
助(ODA)で日本企業にもおこぼれ」との連想から、不動建、五洋建
といった「2ケタ銘柄」は活況になった。東証1部上場の1521銘柄のう
ち、965銘柄の小型株で構成する「東証新株価指数TOPIX・Small」は、
このところじりじりと上げ歩調を強め、7日終値では2月18日に付けた
年初来高値(732.66)にあと2ポイント足らずまで上昇。年金売りの需給
悪を避け、中小型株に逃避する目先筋の姿がうかがわれた。
もっとも「逃げ場」はそれほど大きくはない。銘柄数こそ多いものの
「TOPIX・Small」が東証1部の時価総額に占める割合はわずか1割強(
23兆円)に過ぎない。「逃げ遅れると破たんリスクを抱えることになり
かねない銘柄も多い」(ストラテジスト)との一部の警鐘に、市場がど
の程度耳を傾けたかは定かでない。(永井洋一)