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拡大する2つの安心感に注意か [トレーダーズ・アンド・カンパニー]
今週は週初の期末に大幅安にはなったが、その後は8000円付近での一進一退で推移 した。指数の動きは小幅であったものの、一貫して下げたのは銀行株で、新年度入り後にいきなり安値を更新する下落に見舞われた。期末に売りを控えた機関投資家の売りやヘッジファンドの空売りなどの観測も流れ、センチメントを悪化させた。
一方で材料株は引き続き活況で、主力株とは違う市場の様相を呈している。低位株で材料がつけば大幅高になるものが目立ち、目先の資金が一斉に入った。指数の膠着相場も個別では大きく上昇する材料株と下落する銀行株という二極化が鮮明であった。
来週も同様の傾向になると思われるが、今週大きく拡大した低位株買い安心感と銀行株売り安心感が出てきていることが注目されよう。買えば上がる材料のある100円 程度の銘柄の楽観的な上昇、好材料がまったく見えない銀行株の動きにお互いかなり部分を織り込んだ可能性がある。