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【ワシントン=天野真志】世界銀行は2日、「2003年版・世界開発金融報告」を発表した。イラク戦争が世界経済の順調な成長を脅かしかねないことに、強い懸念を示している。そのうえで、日本の2003年の国内総生産(GDP)実質伸び率については、前年比0・6%増と予測し、前回(昨年12月時点)の予測から0・2ポイント下方修正した。
報告書は、イラク戦争によって「原油価格の高騰や投資家心理の悪化が生じて景気の下振れリスクが高まり、世界経済の回復が一段と遅れる可能性がある」と分析した。
2003年のGDP実質伸び率予測については、米国が同2・5%増で前回予測から0・1ポイント、ユーロ圏が同1・4%増で前回予測から0・4ポイント、それぞれ下方修正した。この結果、世界全体のGDP実質伸び率も、前回予測から0・2ポイント下方修正して同2・3%増にとどまるとしている。
日本経済については、イラク戦争に加え、長期化するデフレが深刻な懸念材料だとの見方を示し、「日本銀行には、資金の流動性を高めるための積極的な取り組みを一段と向上させることが期待されている」として、日銀に一層の金融緩和を求めた。
ただ、2004年のGDP伸び率に関しては、イラク戦争などの不安要因が解消されることを見込んで、日本が前回予測から0・3ポイント上方修正の同1・6%増、米国が0・4ポイント上方修正の同3・5%増と、回復を予想している。
(2003/4/3/01:04 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20030402i214.htm