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WSJ-米SECとNASD,モルガン・スタンレーのファンド営業を調査
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)規制当局はモルガン・スタンレー( NYSE:MWD)のミューチュアルファンド販売業務に注目している。関係筋によると、証券取引委員会(SEC)と全米証券業協会(NASD)は、ウォール街の一部の証券会社が、ミューチュアルファンドの投資対象としては不適当な株式を推奨しているのではないかという点を調査している。特に、一部の投資家にとっては最善の選択肢とはならないかもしれない、いわゆるBファンド株の販売を担当するモルガンの業者をこのふたつの当局は調査している。
Bファンド株は販売手数料が先取りされないので、いわゆるA株よりも投資妙味があるように見える。モルガンのファンドの場合、先取りされる販売手数料は、投資資金の5.25%にもおよぶ。しかし、B株は年間の手数料が高く、モルガンでは2、3年以上株式を保有する場合、最も割高な選択肢となることがままある。
特に、モルガン・スタンレー・ファンドに5万ドル以上投資した場合には、割高になってしまう。SECの調査はNASDよりも広範にわたるもので、関係筋によると、モルガンの支店の営業担当にまで及んでいる。同じ調査をどちらの当局も同時に行うということは異例なので、どちらかが調査から手を引く可能性もある。
モルガンの広報担当者は、B株販売で調査を受けているかどうかについてのコメントはしなかった。しかし、「B株は多くの投資家にとって、まったく適正な投資対象であり、われわれは関連する手数料や費用を顧客に完全開示している」と語った。SECもNASDもコメントを避けた。
B株を含むモルガン・スタンレー・ファンドの販売業者によるミューチュアルファンド売上はかなりの割合を占めているので、この調査はモルガンにとって大問題になる可能性がある。これまで、モルガン・スタンレーの販売業者によるミューチュアルファンド売上の少なくとも50%は、モルガン・スタンレー・ファンドとバン・キャンペン・インベストメンツを含む社内のファンド銘柄だ。
多くの場合B株は他の株式と比較しても割高な選択肢となるが、モルガン・スタンレーファンドのなかでは、B株がおよそ90%を占め、一般的に個人投資家向けに販売さ れている。モルガン・スタンレー・ファンドはモルガンの販売業者だけが販売を扱っているが、バン・キャンペン・ファンドは他社もひんぱんに販売している。
NASDの規則では、業者は最も適切な投資対象を顧客に推奨することが求められている。どのような投資対象が適格かを決めるのは、投資金額と投資を予定する期間によるところが大きい。手数料の構造が異なるため、最適な投資対象の結果は、ファンドの運用会社によってかなり分かれる。
(4月1日付Heard On The Streetより)