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(回答先: 首相「抵抗勢力と別れ、政界再編したい」 投稿者 nikkei.co.jp 日時 2003 年 4 月 01 日 18:30:24)
竹中ピンチ!金融庁守旧派が失脚画策
イラク戦争どさくさ紛れ、与党抵抗勢力とタッグ
[竹中平蔵金融・経済財政担当相]
竹中平蔵金融・経済財政担当相
イラク戦争による日本経済とともに、大きな危機に直面する大臣がいる。竹中平蔵金融・経済財政担当相(52)だ。不良債権問題の先送りをもくろむ金融庁の「守旧派」が竹中降ろしを本格始動させ、週刊誌に竹中情報をリークするなど、致命傷を負わせるのに躍起なのだ。閣僚ポスト2つの独り占めを快く思わない与党の抵抗勢力も、内閣改造と財政出動の政策転換を狙って援軍に。イラク以上に日本は危機的状況にあるといえそうだ。
銀行のお目付け役である金融庁には、「守旧派」と「改革派」の2つのグループがある。
金融庁関係者は「簡単にいうと、守旧派は不良債権問題を先送りしたい人たちの集まりで、大多数を占める」といって、次のように続ける。
「金融庁は、金融の監督機関でありながら不良債権問題を放置し続け、問題を深刻化させた。不良債権の処理を本格化させると、護送船団方式で守ってきた銀行のなかに行き詰まるところも出てきて、金融庁の責任が表面化する可能性がある。守旧派はそんな事態をなんとか回避したい人たちの集まりといえる」
不良債権処理の本格化や株安で、経営責任が問われかねない銀行トップにとっても、「守旧派」は有り難い存在だ。
改革派は「責任問題を恐れて不良債権問題を先送りするのではなく、ここできちんと解決の道筋をつけようと考えるグループ。金融庁の中では、ごく一握りの少数派だ」(関係者)という。
不良債権を本格処理する金融再生プログラムを昨年10月にまとめた竹中氏の方針は、改革派とは一致するものの、大多数を占める守旧派とは相いれないのは明らか。
守旧派は、虎視眈々(たんたん)と反撃の機会をうかがうことになるが、そこに降ってわいたのがイラク情勢の緊迫化という追い風だった。
3月に入り、イラク情勢が緊迫の度合いを増すと、4日から下がり始めた平均株価は10日に7862円43銭をつけバブル後最安値を更新。
その後、8000円台を回復したものの、対イラク戦の長期化懸念が強まった31日には再び大台を割り込み、約21年ぶりに年度末を8000円割れで終えた。
この下落場面で、竹中降ろしを巡る暗闘も熱を帯び、竹中氏の密談報道まで飛び出した。
竹中氏が昨年12月、三井住友フィナンシャルグループの西川善文社長、三井住友の増資を引き受ける米ゴールドマン・サックス(GS)のヘンリー・ポールソン会長と密談。GSに「三井住友は国有化しない」という言質を与えた可能性があるというものである。
金融庁関係者が、密談報道の背景を次のように解説する。
「この報道の大もとになっているのは、金融庁の守旧派で『親玉』といわれている幹部とみて間違いない。株価8000円割れの不安がくすぶるなか、金融庁守旧派が放った『爆弾』だった」
「はっきりいって、政府・与党内で現在、竹中氏を支える人はほとんどいない。ここぞとばかりに、竹中降ろしを本格化させている」という。
竹中氏に近い人物が吐き捨てるように言う。
「金融庁にはいるんです。何としても竹中氏を引きずり降ろしてやると思っている人たちが」
永田町からは、時期をほぼ同じくして「株安は(強引に不良債権処理を進める)竹中氏の責任」との声が浮上する。
「これは金融庁の竹中降ろしに歩調を合わせるように、与党の守旧派、抵抗勢力による内閣改造、小泉改革路線の転換をもくろむ動きが出てきたことの表れ。与党内には、民間人の竹中氏が何で2つの閣僚ポストをとっているんだ−という不満が渦巻いている」(金融庁関係者)という。
イラク情勢の緊迫化は原油価格の高騰、株安、為替相場の変調といった形で、世界経済に少なからず悪影響を与えそうな気配である。
加えて日本では、どさくさまぎれの権力闘争まで勃発(ぼっぱつ)してしまった。こうした状況は、イラク情勢以上に危機的といえそうだ。