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[QUICK] 長期金利0.7%割れ イラク戦長期化の思惑で0.60%も・道家氏
道家映二・UFJつばさ証券シニアストラテジスト 新発10
年物国債利回りが、多くの市場参加者の心理的な節目だった0.70%を一
時下回った。大方の予想に反して、イラク戦争が長期化の様相を呈して
いることが背景にある。さらに、きょうは月末ということもあり、イン
デックスを運用の基準に据えている年金基金や生命保険会社などが保有
債券の平均残存期間を長期化する目的で長期債、超長期債に買いを入れ
ている。
米英軍とイラクの軍事力の大きな格差から見て、戦争は早期終結し、
株価が上昇すると考えていたため、これまでは0.70%を10年債利回りの
下限としてきたが、予想以上の長期化を受けて下限を0.60%に引き下げ
る。あす4月1日から、名実ともに新年度入りするが、市場参加者は一
段の金利低下を見込み始めており、売りは出にくいと見ている。ただ、
6月以降は通常国会の会期末となるため、小泉純一郎政権の政策転換な
どの思惑が出やすく、長期債利回りが一本調子で低下し続けることは考
えにくい。