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【シカゴ=山下真一】ロイター通信は30日、米航空最大手のアメリカン航空が「早ければ31日にも連邦破産法11条の適用を申請する」と報じた。破たん後の運転資金確保のため金融機関と重ねてきた融資交渉が大詰めを迎え、申請の準備が整ったもようだ。アメリカン航空が破たんすれば米航空業界では最大。イラク戦争の開始後では最初の大型破たんになる。
一方、アメリカン航空のパイロット組合は30日、会社が求めていた6億6000万ドル(約790億円)の人件費削減案に沿う形で、労働協約の見直しなどを提案した。各労組はアメリカン航空の掲げる総額年18億ドルにのぼる人件費抑制策に応じる構えを見せ始めている。
しかし、ロイター通信によると、融資銀行団は「イラク戦争で落ち込んだ予約状況から立ち直るのは容易ではない」と経営状況を厳しくみているもようだ。 (13:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20030331AT2M3100I31032003.html