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ニューヨーク 5月9日 (ブルームバーグ):9日の米国債市場では、10 年債利回りが3月以来の低水準を維持した。米金融当局のインフレ低下懸念を受けて、利下げ期待が広がっている。
10年債利回りは今週約0.2ポイント低下した。6日の連邦公開市場委員会(FOMC)定例会合や、8日に発表された新規失業保険申請件数が雇用市場の弱さを示したことが背景にある。フィフス・サード・インベストメント・アドバイザーズのステープリー氏は「新たな入札にもかかわらず、10年債利回りが今週、大幅に低下した事実は、米国債への需要が依然として高いことを示すものだ」と語る。
ニューヨーク時間午後4時7分現在、10年債価格は前日比3/32高の99 17/32、利回りは0.01ポイント低下の3.68%。30年債価格は110 26/32と同4/32 高、利回りは4.67%と同0.01ポイント低下。2年債価格は同1/32高の10011/32、利回りは1.44%で同0.02ポイント低下。
10年債価格は午前中、株高を受けて前日比8/32安に下げる場面もあった。スコティア・キャピタルのシニアエコノミスト、パイル氏は「株価は真の投資先としての地位を取り戻しつつあるようだ。株価の持続的な回復は米国債に打撃となる可能性がある」と分析する。同氏は10年債利回りが年末までに4%に上昇するとみる。
今週には、過去最高規模の四半期定例入札が実施されたものの、10年債利回りは低下傾向にある。東京三菱銀行のシニア金融エコノミスト、ラプキー氏は「金融当局がデフレへの警鐘を鳴らしたことで、10年債利回りは(8週間ぶり低水準)からさほど離れていない」と語る。インフレ抑制は、利上げ期待後退につながることで比較的年限の短い債券価格は上昇する。同時に、国債利息の価値を保全できることで、長期債にもプラスとなる。
金利先物市場では、フェデラルファンド(FF)金利先物6月限のインプライド金利は前日比変わらずの1.21%。9月限は1.06%と、同0.01ポイント低下した。
ボストン 山口裕子 Yuko Yamaguchi ニューヨーク Vivianne C.Rodrigues
Last Updated: May 9, 2003 18:25 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000003&sid=aZb3SX5Lk900&refer=top_kaigai