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東京 5月9日(ブルームバーグ):9日午後の債券市場では、新発30年国債利回りが0.995%に低下(価格は上昇)して、すべての国債利回りが1%の大台を下回った。すでに4月から20年より期間の短い国債利回りは1%割れとなっており、1%台の金利水準のある新発債30年物への需要が高かった。もっとも、市場では30年の1%割れの局面では最近1カ月間の金利低下基調にいったん達成感が広がるとみられており、徐々に売り注文が膨らむ可能性もある。
新発30年物の9回債利回りは、7日の終値より2ベーシスポイント低い 1.015%で取引を開始した。その後も徐々に水準を切り下げて、10時12分には 1.000%に低下して4月30日、5月1日に記録していた過去最低利回り1.005%を下回った。しばらく1%の大台で推移していたが、2時3分には0.995%で取引された。
この日の朝方には10年、20年など長期、超長期ゾーンの国債利回りが過去最低を更新しており、利回り曲線上でやや出遅れ感の出ていた30年ゾーンにも見直し的な買いが入ったようだ。 T&Dアセットマネジメントの竹田竜彦ファンドマネジャーは、金利低下の背景として景気減速やデフレの長期化観測があると指摘。「債券市場の市場参加者はほとんどが債券で含み益が拡大している状態。しかも新年度に入ったばかりということもあり、利回り水準の低さへの警戒感よりもプラスアルファの収益を狙った買いが優先してしまう」とも言う。
もっとも、残存期間の最も長い新発30年債利回りが1%を割り込んだことで、すべての国債利回りが1%を下回ったため、短期的な値上がりを狙って買いを入れていた向きから売りが出るとの観測も出ている。また、この日の金利低下ピッチが急激なことを警戒する見方もある。
東京 山中英典 Hidenori Yamanaka
Last Updated: May 9, 2003 01:26 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000002&sid=aqm2ow5qYkkU&refer=topj