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【ベルリン8日共同】「偽造は困難」と銘打って昨年1月から流通が始まったユーロの偽札が、今年に入ってドイツで急増している。ドイツ連銀や警察当局は、国際犯罪組織が関与している可能性があるとみて警戒を強めている。
ドイツ連銀によると、ユーロの偽札は流通開始直後こそ少なかったが、最近はドイツ・マルクの偽札が多かった時期と同じペースで急増。偽札の精度も向上しており、警察当局は「ユーロが定着し、関係者の警戒が緩んだすきを突いている」とみている。
警察当局は今年4月29日、ドイツとオーストリアで計7人を通貨偽造容疑で逮捕し、40万ユーロ(約5300万円)相当の偽札を押収。捜査の結果、ハンガリーで偽造されたものと判明し、大掛かりな事件に発展する様相になってきた。また5月5日にはドイツのハンブルクでデンマーク人2人が偽札を使って逮捕された。
ドイツ小売連盟は、加盟10万社に対し、識別検査器で紙幣をチェックするよう要請、欧州中央銀行(ECB)も各国警察と連携を強めている。
ZAKZAK 2003/05/08
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_05/3t2003050806.html