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全国銀行協会は8日、4月末現在の全国銀行預金・貸出金速報を発表した。実質預金残高は前年同月比1.3%増の504兆6179億円で、21カ月連続で前年を上回った。一方、貸出金は同4.5%減の414兆2417億円で、49カ月連続の減少だった。
実質預金は都市銀行が0.5%、地方銀行が0.7%それぞれ増加した。他の業態でも第二地方銀行2.9%、信託銀行7.3%、長期信用銀行32%の増加。一方、純債券発行残高は29.6%減少した。地銀、第二地銀などでは、ペイオフの全面実施延期などで預金が増えているという。
貸出金は全業態で前年比マイナスとなった。都銀(6.9%減)、信託(4.2%減)、長信銀(19.4%減)は減少幅が前月より拡大、地銀(0.6%減)、第二地銀(0.7%減)はマイナス幅が縮小した。全銀協によると、大企業を中心に資金需要が低調で、住宅ローンや中小企業向け融資などは件数が増えているものの全体を押し上げるに至らなかったという。 (17:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20030508AT3K0802P08052003.html