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ロンドン 5月8日(ブルームバーグ):世界2位の銀行、英HSBCホールディングスが、ロンドンの金融街シティーに散在している旧社屋のテナント探しに苦戦している。同社は先月カナリー・ワーフにオープンした42階建ての本社ビルに8000人の従業員を引越しさせたばかり。同社の建物処分担当責任者ロック氏によると、シティーには合計40万平方フィート(約3万7000平方メートル)のオフィスを所有しているが、同社はテナントが見つからないまま空きビルを持ち越すことを見積もり、2002年下期に7600万ドル(約87億円)の費用を計上した。
J.P.モルガン・チェースの不動産アナリスト、ペニー氏は、「企業は事業が拡大している時に新本社への移転を計画する」ものだが、「建物が完成するころには、環境が一変している可能性もある」と指摘する。
HSBCは3年かけて移転計画に取り組んできた。新本社ビルは建築家ノーマン・フォスター氏がデザインしたもので、同社の赤いロゴは約8キロ先からも識別できるほど。同社は全従業員を収容することも可能な110万平方フィートのオフィスビルに8億6000万ドルを支払っており、内装にも4億2000万ドルを費やした。
米シティグループやリーマン・ブラザーズ・ホールディングスなどの金融機関は1990年代に、ドッグランズ地区にあるカナリー・ワーフの高層ビルを先を争って買いに動いたが、現在では余剰スペースのテナントを探すため賃貸料をピーク時の7割に抑えている。また、3月のシティーのオフィス空室率は 15.5%だったが、年内に完成する240万平方フィートの建物のテナントが見つからなければ、空室率は17.5%に達する可能性もあるという(不動産代理店インシグニア・リチャード・エリスの英調査責任者ダミシック氏)。
ロンドン Linda Sandler 東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo
Last Updated: May 7, 2003 23:13 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000003&sid=aSXWu.p2DsuI&refer=top_kaigai