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株、再び中国関連株に脚光?――イラク戦長期化観測と歩調合う[Quick]
【NQN】27日の東京株式市場で日経平均株価は小動き。3月決算期末を目前に機関投資家はなりを潜め、1日の値幅は58円と約16年ぶりの記録的な小ささだった。もっとも、指数のこう着とは別に株価水準が比較的低位の銘柄は個人投資家を中心ににぎわった。売買代金を売買高で除した東証一部の売買単価は3週間ぶりに600円を割り込んだ。
イラク戦争後の復興需要を期待した買いでにぎわっていた千代建、東洋エンジなどのプラント建設株がきょうは早くも下げに転じた。代わって注目されてきたのは中国関連銘柄だ。人気化したのは河合楽。立花証券の「2003年3月期、2004年3月期の連結経常利益が過去最高を更新へ」と題したリポートを手掛かりに買いが膨らみ、約7カ月ぶりに100円台を回復した。東証一部の値上がり率ランキングのトップに踊り出ただけでなく、前日は5万株に満たなかった売買高はいきなり900万株を超えるにぎわいを見せた。立花の永谷修一アナリストは「中国向けのピアノの売り上げが今期は過去最高になり、来期、再来期も拡大する」と予想する。
物色の矛先は新日鉱HDにも向かった。新日鉱HD傘下の日鉱マテリアルズは25日、中国に圧延銅はくの製造・販売会社を設立したことを発表した。圧延銅はくは強度が高く、折り畳み式携帯電話や小型デジタルカメラで普及しており、新日鉱グループは圧延銅はくでは世界で約80%のシェアを持つという。そのほか、上海に物流センターを建設するアルプス物流や中国向け繊維機械の輸出が伸びている津田駒なども堅調だった。
27日の相場ではクラリオンやケンウッドといった、ひところ「企業再生関連の代表銘柄」ともてはやされた銘柄もにぎわった。クラリオンは6日に付けた昨年来高値を更新。売買高は前日の10倍以上に膨らんで、東証一部の売買高ランキングのトップになっている。中国関連だけがにぎわったわけではないため、相場の手詰まり感を映した中低位株相場ととるのが自然ではある。ただ、対イラクで他の大国のように積極的に関与せず、世界的なデフレ圧力からも隔離された中国に材料性を持たせる動きは、イラク戦の長期化観測と案外無縁ではないのかもしれない。(鎌谷智子)