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円、米国勢の売りは「行き過ぎ」? 大幅続落に日米間の温度差
【NQN】米国勢のドル買いは行き過ぎだったのではないか――。連休
明け24日の東京外国為替市場で円相場は大幅続落したものの、ニューヨ
―ク市場の21日17時時点(1ドル=121円60―70銭)に比べると円高・ド
ル安水準で推移している。「短期終戦」を意識した米系投機筋などから
のドル買いが続く一方で、国内の市場参加者は戦況や米景気について米
国ほど楽観的には見ていないためだ。
ドルの上値が重くなったのは、イラク軍の反撃や米英軍兵士に捕虜や
戦死者が出たとの報道が相次いだことが一因だ。米国市場なら「圧倒的
な軍事力を背景に米国有利の構図は変わらない」と一蹴(いっしゅう)
されそうだが、アジアでは欧米銀行の支店でさえ「戦争に対する過度の
悲観が薄れても、戦況への懸念や戦後処理などへの不安が残る状況には
変化がない」(BNPパリバ銀行東京支店)との見方が根強い。前週一
週間でドルの対円相場が4円あまり急伸したことについても、国内勢の
間では一様に戸惑いが広がっている。
ドルの先高観が強まらないままでは、事業法人などが円安進行を円買
いの好機とみなす公算も大きくなる。日米間の短期金利差が縮小傾向に
あるため、為替予約(先物の円買い・ドル売り)のコストは1カ月物で
15銭程度、6カ月物で77銭程度にとどまっている。直物相場が121円台
だった場合、銀行手数料を差し引いても120円台前半で円の手当てが可
能だ。輸出企業は4―6月分の予約が遅れ気味で、ドルの対円相場が上
昇するためには「3カ月分の経常黒字を背景にした、数千億―数兆円に
達する円買いをまず吸収しなければならない」(大手邦銀の顧客担当者
)と見られている。
ドイツ銀行東京支店は24日付の投資家向けリポートで「円には北朝鮮
問題がリスクとして残るが、イラク戦争終了後のドルの反発局面は湾岸
戦争時の1991年前半よりはるかに短命だろう」と予測した。戦争が無事
終わっても米国に経常赤字を穴埋めできるほどの資金流入が再開する公
算が小さいとみているからだ。前週は為替差損回避(ヘッジ)の持ち高
解消に動いた国内投資家は、新規の対米投資を膨らませる気配はなく、
日本勢の動向を見る限り、ドルが上昇基調に戻る保証はない。(今 晶 )
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