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ロンドン 3月21日(ブルームバーグ):ブレア英首相が支持する対イラク武力行使への同国負担費用は、同国政府が見積もる17億5000万ポンド(約 3304 億円)から倍増する可能性がある。投資家やアナリストらの概算で明らかになった。
キャピタル・エコノミクスの代表取締役、バートル氏は、英国の戦争関連費用を最大で40億ポンドと見積もった。国際戦略研究所(IIS)は35億ポンドと概算。英ヨーク大学、防衛経済学センターのハートレー所長は、30億ポンドかそれ以上の費用を予想した。
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)のホークスワース氏は「戦争が短期的で成功に終わった場合、費用は20億ポンド程度にとどまる可能性がある」とし、「長期化した場合は、さらに数十億ドルの追加費用がかかるかもしれない」との見方を示した。
市場関係者の間では、戦争による財政負担増が懸念されている。英財務省がまとめた3月のエコノミスト調査によると、2004年4月までの年度には、同国財政赤字は270億ポンドにのぼり、翌年には300億ポンドに膨れ上がる見通し。対イラク戦争費用計上前の11月に発表された調査では、今年度は200億ポンドの赤字となることが見込まれていた。財務省の発表によると、今年3月までの11カ月間で、財政赤字は180億ポンドとなった。
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