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ワシントン 3月21日(ブル−ムバ−グ):米労働省が21日発表した2月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は、総合指数が前月比0.6%上昇した。上昇率は、前月の0.3%(速報値と同じ)に比べ加速し、2001年1月(0.6%上昇)以来約2年ぶりの高い伸びを示した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想(中央値は同0.5%上昇)を若干上回った。
一方、変動の大きい食品・エネルギーを除いたコア指数は前月比0.1%の上昇だった。1月の同0.1%上昇(速報値に据え置き)と同水準の伸びを示した。予想中央値(同 0.2%上昇)は下回った。
2月の総合指数は、前年同月比では3.0%の上昇と、前月の同2.6%上昇からプラス幅が拡大した。コア指数は同1.7%上昇で、前月(同1.9%上昇)を0.2 ポイント下回り、1966年3月以来の低い伸びにとどまった。
エネルギー5.9%上昇、食品は0.7%上昇
項目別に見ると、2月は原油相場の上昇などを受けて、エネルギー価格が前月比5.9%上昇(前月は同4.0%上昇)と加速し、伸び率は2000年6月以来で最大に達した。ガソリン価格は同9.9%の上昇(同6.6%上昇)と、これも2000 年6月以来の高い伸びとなった。食品は、牛肉の急上昇にひきずられて、同0.7%上昇と、前月の同0.2%低下からプラスに転じた。これは1996年6月以来の高い伸びだ。
新車価格は、メーカーが値引き策を進めるなか、前月比0.1%低下と、前月(同0.9%%低下)に引き続きマイナスとなった。衣料品も同0.2%低下(同0.9%低下)で、下げ幅は縮小した。一方、居住費は同0.3%上昇(同0.4%上昇)に鈍化した。医療費は同0.1%上昇と前月と同水準の伸びとなった。
全体の構成要素の約6割を占めるサービスは、2月は前月比0.2%上昇(前月は同0.3%上昇)。エネルギー関連を除くコア・サービスは同0.1%の上昇(前月も0.3%上昇)に鈍化した。
ボストン 山口裕子 Yuko Yamaguchi