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みずほ、ガセ情報で90円割れ寸前
“国有化接近!?”と取られ急落
「整理回収機構(RCC)がみずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)の大株主に突如名を連ねてきた−、昨日(3月19日)の東京株式市場では、こんな情報が駆け巡り、それを受けてみずほFG株が一気に急落するという局面があったのです」(大手証券会社役員)
そもそもそうした“情報”の根拠となったのは、RCCが提出した「大量保有報告書」だ。
この報告書によれば、RCCはみずほFG株に関してトータルで106万3000株も保有することになったというのだ(発行済み株式総数の10.13%に相当)。
「この報告書そのものは、3月17日付で財務省の出先機関である関東財務局に提出されていたようですが、マーケットにその情報が伝わったのは19日になってからです。マーケットサイドは、『いよいよみずほFGの国有化が近づいた−』と受け止めたのです」(前述の大手証券会社役員)
結論から先に言えば、こうしたマーケットの“見方”は、明らかな誤解だと断定していいだろう。
しかし、この情報を受けて、みずほFGの株価は大きく下落し、一時は最安値(みずほFGの前身であるみずほホールディングス時代につけた9万5200円)を更新してしまったのである。
みずほグループ役員が言う。
「そもそもRCCが保有するみずほFG株は、公的資金投入によって資本増強を図った際に発行した優先株なのです。実質的に政府が保有するこうした銀行株は、これまで形式的には預金保険機構が保有していたのです。ところが法律が改正され、預保からその下部機関であるRCCに預けかえられた。そして今回の一件は、上場株はみずほHDからみずほFGに切りかわったために、改めて報告書にそのことが記載されただけなのです」
こうした説明を聞いてしまえば、このこと自体なんら問題にすべき話ではないのだが、みずほFG株の動きに敏感になっているマーケットは過剰反応を示してしまったのである。
「みずほFG株は一時、90.3円(額面50円換算)にまで売り込まれ、90円台を割り込む寸前の状況にまで追い込まれてしまったのです。しかしみずほFG株を巡るネガティブな動きは、何もRCCが大株主になったということを受けての過剰反応だけが原因ではないようなのです」(大手証券会社役員)
それでは他にどんな原因があると言うのだろうか。
「みずほグループが実施した“1兆円増資”の引き受けに踏みきった既存の株主が増資の払い込みを控え、保有株の売却に動いているフシがあるのです−」(前述の大手証券会社)
今回増資に応じた既存株主(メーカー)が言う。
「社内のルールで株価が100円を割り込んだ株式については保有出来ないことになっている。そのルールに基づいて売っているだけ。銀行との間の株式持ち合いが解消に向かう中、このルールについては厳格に適用されることになるだろう」
メガバンクの一角に名前を連ねる金融機関として株価100円割れという事態はあまりにも痛い。
「RCCの一件については、みずほグループにとっては迷惑千万な話だろうが、みずほグループトップは、なぜその程度のガセ情報でマーケットが大きく動揺したのかをよくよく考えるべきだろう」(大手証券会社役員)
当面、みずほFGの株価には要警戒だ。
2003/3/20