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きゃべ爺さん、こんにちわ。
マルクス絡みでいただいたレスへのレスは、後ほどアップさせていただきます。
(参照書き込みを掘り出さなければならないので...)
[疑義1]
きゃべ爺さん:「▼ 今に至っても大量破壊兵器が発見されないのは,なぜか?あっしら説では,「ひょっこりイラク側施設から出てくる可能性がある」としているが合理性を欠いている.合作だとすればいまだに発見されていないというのはどうみても奇怪だ.」
イラクで“大量破壊兵器”が発見されるかどうかについて、「ひょっこりイラク側施設から出てくる可能性がある」と書いた背景を説明します。
91年から98年まで査察活動を行なったUNSCOMや昨年秋から今年3月まで査察活動を行なったUNMOVICと受け入れ側のイラク当局が、総ぐるみで「合作」していたと考えるのは飛躍的だと思っています。
サアディ大統領顧問が米軍に出頭したしたことから推測すると、受け入れ側のイラク当局が「合作」を認識していていなかった可能性が高い。
UNMOVICは、イラク攻撃の回避がかかっていた査察活動で、ロシアや中国などからも査察官が派遣されている。
ですから、安保理決議に基づいた“大量破壊兵器”の廃棄作業は進んでいたと推測できます。(UNSCOMの査察活動は、スコット・リッター氏の書籍が参考になります)
そうであっても、「ひょっこりイラク側施設から出てくる可能性がある」と書いたのは、ブッシュ(歴代米国権力中枢)−フセイン(フセイン政権)の合作だと判断すれば、大量の“大量破壊兵器”は発見できなくても、ぽつんと“大量破壊兵器”を置いておくことは可能だと考えたからです。
UNSCOMやUNMOVICのなかに米国情報機関の要因が入り込んでいたことは容易に推測できますし、イラクの査察受け入れ当局者のなかにも「合作」を知っている人物が数名いてもおかしくはありません。
「合作」を認識した両者が共通して担当するある地域もしくはある施設になんらかの“大量破壊兵器”を置いておくことは難しくはないはずです。(さらにはリストアップされていない場所にイラク側「合作」認識者が“大量破壊兵器”を置いておき、それを米側に通知しておくことも可能です)
「合作だとすればいまだに発見されていないというのはどうみても奇怪だ」という疑念に際しては、やきもきさせて“あったぞ!”というドラマティックな演出も考えられます。
そのほうが、「イラク侵略戦争」を正当化する効果も得られます。
米国政権中枢が、“大量破壊兵器”のありかを知っているのなら、いつでも都合がいいときに発見できます。
もちろん、“大量破壊兵器”がイラクに存在しない可能性もあります。
書いたような工作をする余裕がなかったときや、米国政権が“大量破壊兵器”はもともと難癖で政治的意義をそれほど見出していないときには、手間を惜しんでいる可能性があります。
「イラク国民が解放されて喜んでいる」で、それなりの「イラク侵略戦争」の正当化はできます。(とりわけ、主要な支えである米国国民に対して)
>検証: 戦争版に「シリアで大量破壊兵器が発見されれば先制攻撃をかける」という
>ヘラルドトリビューンの記事が出た.この可能性はかなり高い.もし,これが事実と
>なれば合作説はきわめて有力である.最後まで発見されなければ,合作説は消える.
「シリアで大量破壊兵器が発見されれば先制攻撃をかける」ということに、なぜ「可能性はかなり高い」と思われ、「これが事実となれば合作説はきわめて有力である.最後まで発見されなければ,合作説は消える」という判断をされるのですか?
シリアのアサド政権が、フセイン政権と同じ米英のエージェントでないかぎり、シリア攻撃はないと予測しています。
アサド政権がフセイン政権と同じ米英のエージェントであったとしても、天然資源に恵まれていないシリアを優先的に攻撃したいとは思っていないはずです。
まずは、旧フセイン政権の権力機構を傭兵化したり服属させたかたちでの“イラク平定”に注力するはずです。
その過程で、次の標的を攻撃できるための謀略を進めると予測しています。
次の標的は、イランかサウジアラビアだと見ています。イラン攻撃は、イラクのシーア派の弾圧&虐殺を通じてきっかけをつくっていくと思っています。
フセイン政権打倒ではイラン人の動きを抑え込めても、シーア派弾圧が明瞭になってくると、イラン人が義勇兵としてイラク南部に入いるのを押しとどめることが困難です。イラン政府も、黙認する可能性もあります。
サウジアラビアは、サウド王室の専制支配、9・11のサウジアラビア人多数関与説、イラクに流れ込むアラブ義勇兵などを理由に難癖を付けて政権転覆をはかることができますが、まずは、サウド王室と政治交渉を行なって、目的とする「近代化」の受け入れを迫ると予測しています。
シリアに対する恫喝は、イラクにアラブ義勇兵が流れ込んでくることをシリアに抑制させることや、シリアに国際社会の目を引き付ける陽動作戦が目的だと見ています。
>米軍は当初この工作をトルコ側から行おうとしていた形跡がある.実際,戦争開始以
>前の時期に,化学兵器を積んだ数台のトラックがトルコの検問にひっかかったという
>記事をどこかで読んだ記憶がある.(港から米軍基地に至る道路上という説明があっ
>た.ソースは紛失した.^^;)
化学兵器ではなく化学物質を積んだトラックが3台捕捉されたという報道は流れています。
これが、工作目的だったのか、なんでもないことだったのかはわかりません。
[疑義2]
>▼ もし,イラク政府中枢が雲隠れし,イラク正規軍が空中分解してしまったとする
>と,イラク軍の虜囚となった英米軍捕虜はどうなったのか?
今日の「CNNニュース」は、捕虜7名が発見された報道で持ちきりになっています。
バグダッド北方の都市で拘束されていたのが発見され、救出されたそうです。
[疑義3]
>戦争版で私の「4月1日死亡説には根拠が無い」としながらご紹介していますが,薄
>弱ながら何点かその理由を挙げてみます.まず,私は4月4日のフセインの市民との
>交歓風景を写した映像はヤラセであると見ています.根拠としては,@ハプニング的
>な情景を装っているが,台本があり,エキストラを動員して撮影されていることが見
>え見え(歓声を挙げながら,カメラの方に遠方から接近してくるグループの歩調など).
>A撮影は車で移動する程度に離れた2地点で行われているが,この時期に野外で長時
>間それほど大胆な行動を取り得るとは考えづらい.Bフセインのアップがほとんどな
>く,むしろ後ろ向きから取った画面が多いなど.
4月4日のフセイン映像が、「台本があり,エキストラを動員して撮影されていること」に同意します。
画面に登場した90%以上の人たちが動員されている可能性が高いと思っています。
なお、「Bフセインのアップ」画面は、けっこう流れています。
あの映像が、本当に4月4日であったかは十分に検証されなければならないと思っています。
街中ですから、映っていた人たちが100%エキストラということは考えられません。
なぜなら、4月4日時点ではサダム国際空港まで米軍が進撃しており、「臆病で敵前逃亡するような」フセイン氏が、なんら密約がないのに、危険をおして街中に出てくることはないと考えるからです。
フセインだと市民が認知する人物が、4月4日時点でバグダッドの街中に出てきたことは、「ブッシュ−フセイン合作」を強く示唆するものだと思っています。
テレビ取材クルーやエキストラの動員を行なったイベントですから、フセインが街中に出るという情報は、事前に拡散していたはずです。
3月20日居場所が通報されたり、4月7日にレストランにいるという情報が本当に米軍にもたらされたのなら、4月4日も通報できたと考えるのが妥当です。
なぜ、レストランにいるという情報で見境のない空爆(バンカーバスター3発投下)をした米軍が4月4日は空爆を仕掛けなかったのか、逆に、「敵前逃亡」するような臆病なフセイン氏が、なぜ、米軍が「首狩り作戦」をやっていることを知っている上にすぐそばまで米軍部隊が近づいているなかで街中に出るという勇敢な行動に出たのかという問題は、「ブッシュ−フセイン合作」を大きく関わっていると思っています。
[疑義4]
>南部での降伏の件についてのあっしらさんの説明(自分の国土にいるのだから,降伏
>ではなく軍服を脱いで解散・離脱という選択があったはずだ)は説得的ですが,「兵
>士は離脱できても,将軍にとっては降伏以外の安全な停戦はなかった」という見方も
>できるのではないかという気がします.現時点では断定的な結論は出せませんが,私
>は死亡説の側に立ちたいと思います.
降伏は北部モスルの話です。
モスル以外は、フセイン派の牙城であるティクリートも含めて、降伏ではなく軍服を脱いでの解散・離脱でした。
「ブッシュ−フセイン合作」が、第5軍団の4個師団を今後も活用したいという動機が、組織的投降につながったと推測しています。(そうかどうかはそれほど経たないうちにわかるはずです)
真偽は別として、「フセイン死亡説」が強く流布されると思っています。
生存していると考えられている限り、フセイン政権中枢メンバーを追跡しなければいけませんからね。