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(回答先: あっしゅらさんの断定への大きな疑問-トロッキストはアメリカの侵略に反対し、戦っている 投稿者 sinken 日時 2003 年 4 月 12 日 22:23:54)
sinkenさん、こんばんわ。
「あっしゅら」は「あっしら」だと受けとめてレスします。
まず、様々な事柄について通説になっていることをいったんクリアされて見つめ直すことが重要だと思っています。
『「寄生性」&「知的謀略」が国際金融家や国際商人の“危険因子” − トヨタなど日本の国際商人(輸出優良企業)も“危険因子”を持ちつつある −』( http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/737.html )という書き込みは、その重要性を微力ながら訴えたものだと考えています。
>イラク攻撃は、大日本帝国や、ナチスに等しい侵略である事。
「イラク侵略戦争」と大日本帝国やナチスの侵略戦争は、事象的には同じですが、目的が違う異質のものだと考えています。
ナチス政権中枢部は、今回のフセイン政権と同じような役回りだったと考えています。
ゲルマン的価値観を基礎にしたドイツ国家を崩壊させる役目を担ったのが、ナチス政権だったと思っています。(米英(世界)支配層とナチス政権がつるんだ“戦争劇”が第二次欧州戦争だったということです)
大日本帝国は、英国の物まねをして、アジア地域で植民地主義的経済権益の拡大をめざして侵略戦争を行なったと思っています。(大日本帝国の一部政治・軍事的エリートに、米英(世界)支配層とつるんだ人たちがおり、それが、対米開戦につながったと考えています)
今回の「イラク侵略戦争」は、イスラム諸国の政治・経済制度を米英が理想とする「近代化」することを目的としていると捉えています。
「イラク侵略戦争」には、領土的支配や資源収奪という植民地主義的要素はないと見ています。
端的に言えば、外からの「近代革命」が、「イラク侵略戦争」の目的です。
もちろん、外からの「近代革命」は、植民地主義よりも大掛りな収奪をめざすものです。
>その際、トロッキズムとネオコンの関係と言う記事を見つけ、はっきり意って信じられ
>ませんでした。
ネオコンの主要メンバーに旧トロツキストがいて、トロツキズムの影響を受けているというだけで、現在のトロツキストとネオコンに直接の関係があるという書き込みをしたわけではありません。
>以下はあっしらさんおかんがえなのでしょうか、、、、、、
(1)
「ロシア革命はレーニンやトロツキーなどのユダヤ人が中心になって行われた革命である。ソ連はユダヤ思想が元になって作られたユダヤ国家であった。、、、、
トロッキーがユダヤ系であると言う事で、ソ連をユダヤ国家と断定できるのですか。ソ連は、社会主義を目指した革命であった。、、、、、、、、、、、
ところがスターリンとの権力闘争に敗れ、トロツキーはメキシコへ亡命した。トロツキーは世界規模の革命を目指したが、スターリンの一国社会主義路線に敗れた。、、、、、、、、
スターリンは、ユダヤ国家を作ろうとしたとロッキー達から、ソ連を救ったとでもいうのですか。、、、、、、、、」
まず、一国社会主義路線を支持しているわけでも、トロツキズムを支持しているわけでもないので、スターリンがソ連を救ったとか堕落させたとかと言った見方はしていません。
ロシア正教徒が圧倒的な多数を占めているロシアに「ユダヤ国家」なぞつくれるわけがありませからそのように考えてはいませんが、ある種のユダヤ思想がロシア革命とその後のソ連に持ち込まれているとは思っています。
別に、ある種のユダヤ思想だから“悪”だという考えは持っていません。
どんな思想や価値観であれ、それが現実化しようとする具体的な内容や制度を対象に善悪や理非を判断します。
(2)
「トロツキーの思想は「ネオコン」たちに引き継がれている。
ソ連の社会主義革命を世界に広め、世界を支配する戦略は敗れたが、アメリカにわたったトロツキスト達は、アメリカとイスラエルが手を組み、シオニズムを旗印に世界支配を企んでいる。」
これはどなたか他の方の文章でしょう。
トロツキストはトロツキストであり、ネオコンはネオコンです。
“トロツキスト達が、アメリカとイスラエルが手を組みシオニズムを旗印に世界支配を企んでいる”とは考えていません。
シオニズムそのものが、国際金融家(世界経済支配層)に利用されている思想だと思っています。
「、、、、、、、、、トロッキズムの世界革命とは、世界征服の理論ではありません。ロシアの帝政と戦う上で、労働者と、農民が政府を作れることを根拠付けた理論です。後進的ロシアで何故革命が可能なのかを、不均等発展、複合的発展の歴史法則から根拠付けたのです。
しかし、労働者中心の政府を作っても、帝国主義の包囲に会うことは明らかで、永続的な革命が必要だと主張したのです。
急速に、トロッキーの影響が拡大したのは、1970年代の青年学生のベトナム反戦運動の中においてでした。」
ネオコンも、「現在進めている体外活動は世界征服でありません」とのたまうでしょうね。
イスラム諸国の抑圧的な支配からイスラム諸国民を解放するために、新しい政府を樹立したいと考えているだけだと...。
そして、トロツキーだって暴力革命を主張し現実にもそれで成功を収めたのだから、私どもも犠牲者が出るのは心苦しいが素晴らしい未来を切り開くために、武力を行使しているだけであると説明するでしょう。
そして、そのような政府は、長い間抑圧されてきたイスラム諸国民がすぐに作れるわけではないから、永続的とは言わないがある程度長期のサポートが必要だと主張しているようです。
戦後のトロツキズム運動は少しが知っているつもりですし、運動を担っている多くの人は、善意と自己犠牲に基づいてそれを行なっていると見ています。
(3)
「、、、、、、、、
しかし反イスラムという点で一致団結している。キリスト教とユダヤ教が手を組んでイスラムを「民主化」することで彼らは手を組んでいる。
、、、、、、、」
これも他の誰かの文章だと思いますが、トロツキズムに限らず共産主義者はそう思うはずですし、ネオコン(世界経済支配層)もそう持っているので、「イスラムを「民主化」することで彼らは手を組んでいる」とは言えると思っています。
「トロッキズムにユダヤ教の影響などあるはずもありませんし、帝国主義が、植民地を作り、戦争で侵略を繰り返す事に一貫して反対しています。
被抑圧民族の解放を主張しこそすれ、反イスラムなど掲げよう筈もありません。
あっ修羅さんの宗教を基礎にしたネオコン規定では、現在の世界帝国を造ろうとするブッシュとその取り巻きの世界帝国作りを止められないのでは。」
「トロッキズムにユダヤ教の影響などあるはずもありません」というのはどういう根拠から得られた判断でしょうか?
ユダヤ教とは言いませんが、2000年を超えて継承されてきたユダヤの思想や価値観がトロッキズムにも影響していると捉えています。
「帝国主義が、植民地を作り、戦争で侵略を繰り返す事に一貫して反対しています」には完全に同意します。
ネオコンも、植民地主義には反対しています。
「イラク侵略戦争」は、植民主義的侵略戦争ではなく、内側からは不可能と考えているという革命を外から行なうという位置付けで遂行されています。(革命という危険な言葉は使いませんが...)
ネオコンも、「被抑圧イスラム諸国民の解放を主張しこそすれ、反イスラムなど掲げよう筈もありません。」
「あっ修羅さんの宗教を基礎にしたネオコン規定」については、民主主義も自由主義も宗教であるという持論に照らせばそう指摘されても同意しますが、近代的な意味での宗教イメージでネオコンを規定したことはありません。
「ブッシュとその取り巻きの世界帝国作り」が破綻もしくは成功した後には、“ネオ社会主義”思想が世界の主たる潮流になると予測しています。
「世界帝国」は、社会主義を基礎として確立されるものだと捉えています。