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(回答先: 僕はもう少し悲観的ですが 投稿者 あまりにひどい記事のなかで 日時 2003 年 4 月 10 日 21:55:19)
「反戦を考える」絶望を見つめ、道徳的先制の進歩を強調しよう デスモンド・ツツ & イアン・ウルビナ
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/tutu.html
このおぞましいときに、絶望と無力感を感じないでいることは難しい。世界中で何百万人という人々が、誠心誠意、イラクでの暴力を避けるために闘ってきた。爆弾が投下されるとき、深い、感情的な無力感にさいなまされるのは、避けようにない。
祈る人も多いだろう。ただ思案するだけの人もいるだろう。無数に多くの人々は、路上に出て意志を示し続けるだろう。いずれにせよ、全ての人々が、もたらされるであろう破壊の規模とそれに対する反動の広がりを憂慮するだろう。
私たちは、これまでにも、暗い時代を目にしてきた。奴隷制度、ホロコースト、ベトナム戦争。人の人に対する非人間的振舞いを過小評価するわけにはいかない。
アパルトヘイトに対する闘いのなかで、私たちは、ときに、世界が終わりを迎えるのではないかと思うことがあった。1993年、アフリカ民族会議(ANC)の代表ネルソン・マンデラの後を継ぐと多くの人々が考えていた、とても人気のある指導者クリス・ハニが暗殺されたとき、人々は涙にくれた。暴力が、南アフリカを捕まえて、放さなかった。ANCと白人政党国民党の間の、憲法を巡る交渉は、修復不可能に近いまでに、破壊された。
それは、私たちの闘いのなかで、最悪のときだった。けれども、信念の広まりは衰えず、何が正しいかに関する、普通の人々の道徳的強度も、広まりは衰えなかった。それによって、アパルトヘイトは終焉を迎えた。
戦争に対して深く苦悶する今このときに、希望と誇りを維持する理由を見つめることが、大切である。米国の内部でも、世界中どこにおいても。
戦争が始まりすらしないうちから、世界中で、普通の人々が、これほどまでの抵抗を表明したことは、歴史上、なかった。何百万人という人が立ち上がった。道徳的・大衆的先制行動という、この原則は、これからも守り続けなくてはならない。
数え切れないほど多くの政府が −その多くは貧困にあえいでいる− 戦争に反対する大多数の自国市民の声を聞き入れた。これらの政府は、軍事行動を支持する見返りとして提案された巨大な金を拒否し、自国市民の意向を考慮したのである。こうした状況で、これらの政府がとった態度は、民主主義への大きな一歩だった。
一人一人がショックから回復するための第一歩は、私たちの多くが感じている荒廃状態の深さを認めることである。そうした荒廃が存在しないふりをすべきではない。
同時に、これからを見つめなくてはならない。これまで動員されてきたエネルギーを消散させてはならない。それを維持して方向を定め、拡大しなくてはならない。
これは、人々の覚醒、そして人々による警戒の、始まりであって、終わりではない。戦争とともに、国内的な自由も、これまでにないほど大きな危機に晒されている。抗議の権利を、愛国心の圧力により押し潰されてはならない。
世界の注目は、過去数カ月の間、外交的そして国連による解決を望む方向へと、向けられていた。中東における永続的な平和と安全とを望むならば、そして、国際法に意味があることを望むならば、私たちは、国連決議が、全ての国に対して、同じように適用されることを要求することから始めなくてはならない。私たちのエネルギーを、そこにつぎ込む必要がある。
イラクで、真に機能する民主主義が尊重されるかどうか、再建のための長期的かつ大規模な肩入れがなされるかどうか、注意深く見なくてはならない。
デスモンド・ツツ大司教は1984年のノーベル平和賞受賞者。イアン・ウルビナは中東研究情報プロジェクトの編集者。
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