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この意味のない愚かな戦争で犠牲になっている人々は本当に気の毒ですが、戦局に一喜一憂する必要はないでしょう。ラムズフェルドやウォルフォビッツの”強力なプレッシャー”で、前線側が、多少のリスク覚悟で、バグダッドににじり寄っているのでしょう。しかし、ロジスティックスと追加派兵軍団が到着しなければ、いずれ、孤立し、拠点を支え切れなくなるでしょう。マスメディアで、バグダッド突入や、一部制圧などをアピールしても、それは、米国国内向けのプロパガンダでしょう。その程度の”情報戦”でフセイン政権が崩壊するとも思えません。目的のはっきりしない戦争だけに、戦局そのものが、非常に政治的な判断で動いています。近年では、あまり例のない、非軍事力学的戦争です。
ついでに、すみちゃん達の議論に一言。米国の暴虐さを憂えるあまり、ネオコンがこれからも米国を動かし、軍事帝国が世界を蹂躙する、といった悲観論に傾きがちになるのはわかりますが、小生は、中長期的には、ネオコンは失脚すると思っています。米国は、これまでは復元力の強い国でしたし、今回、米国の歴史にも例のないような、異常な連中が、国家中枢を”ハイジャック”した形になってはいますが、そう長続きするとは思えません。基本的には楽観的にマクロ・トレンドを見た方がいい、と思います。
ついでに、ネオコンの権力奪取の最大の理由・背景は、やはり、クリントン時代の軍事費削減への産軍複合体の反発のようですね。30兆円を超える軍事予算の増額や、イラク侵攻で、彼らの願いは達成はされたのでしょうが、国家破産の危機が迫っています。グリーンスパンがダブヤやネオコンに批判的ですし、ダブヤにグリーンスパンを首にはできないでしょう。