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(回答先: 何故、創価学会は自民と手を組んだのですか? 投稿者 学会員A 日時 2003 年 4 月 02 日 13:34:25)
学会は、原理主義的な傾向の強い団体です。「原理主義」を無定義で使うと混乱しますが、一応は、強固な信心を前提にして、他宗、他派の尊格への崇拝を認めない排他主義としておきます。そして、これはおそらくキリスト教やイスラム教、そして日本の鎌倉新仏教などの一部が、創設直後のある時期に持っていた体質を復古的に再現することで、外部からは異様に見える攻撃的な体質を作り、これをエネルギーとしています。
一方、公明党は、学会指導者が組織しているようですが、この原理主義とは切り離されています。その政策には、学会教義の影響はほとんど見られず、あっても非常に希釈化されています。これが、公明党がある程度成功した理由でしょう。少なくとも、他にはこの程度の規模で2ケタの国会議員を出した宗教団体はありません。
党が中核にあって、大衆団体をその外郭に配置する並の左翼政党や、これを模したファシズム政党と逆の構造で、公明党の場合は、学会が中核で党はその外郭です。
公明党の綱領的政策は、中核部分の原理主義的傾向と切り離されていますから、「平和」、「福祉」など、もっぱら外部に向けた口当たりのよいものを遠慮なく唱えることができます。党を支えつつ、これに制約を与えるべき大衆団体や利益団体がありませんから、その場しのぎで、キャスティングボードを握るごとに、際限なく変動します。
「米国支持」を公言した公明党ですが、今はもっぱら外部向けの綱領的政策の整合性を保つことしか頭にないでしょう。学会員の支持は当然としていますから、これに対するケアーはほとんどありません(元々、学会の教義と無縁ですから、対策不要)。おそらく、他の与党と運命をともにすると思います。他党との合併による解党もあるでしょう(実績あり)。
一方、学会ですが、原理主義的な団体の通例として、逆境には強いはずです。脱落者も多いでしょうが、逆境をバネとして成長することもあります。しかし、同じ理由で、際限なく分裂するでしょう。破門(宗門プラス学会と考えるとこれも分裂)、指導者の世代交代など、あらゆる機会に分裂を繰り返し、相互に正当性を主張して非難しあう零細宗派の集合体に発展するのではないでしょうか。