現在地 HOME > 掲示板 > 議論9 > 505.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: Re: イラク戦争の落し処 投稿者 baka 日時 2003 年 3 月 29 日 15:26:18)
>南部で戦闘が終結しても、実質的には長期戦と云えるのではないでしょうか?
アメリカがご希望の「長期戦」は、本当に血を流して「戦う」ことではないですか。正規軍と民兵組織が壊滅し、中央政権(バース党)が崩壊しても、苛烈な占領政策を続け、「テロとの戦い」を口にしながら、銃弾で弾圧を繰り返す。
これは、世論の「(悪い方の)予想の範囲」ではあったかも知れませんが、開戦前後の動きから憶測すると、むしろアメリカ(ネオコンではなくその雇い主)の「願望」ではないかと憶測します。フセインの亡命を求めていましたが、「亡命しても武装解除のために占領」と称しながら開戦。
このバカげた政策の動機ですが、「アメリカの敵」を製造するためと考えるしかありません。フセイン体制崩壊はわかりませんが、展開によっては、アメリカがフセインを支える可能性さえ否定できないのではないかと思います。そして、「テロリスト」の勢力が期待したほど強くなければ、次は... と考えます。
阿修羅世論とは、少しずれるのですが、必ずしも同一利益集団でない者の次のような要因が複合しているのではないかと考えられます。
1. 軍需産業の目先の利益(武器の大量使用)
2. 選挙戦での目先の支持確保(敵が「巨悪」であるほど望ましい。全世界が敵でも!)
3. アラブ(の少なくとも一部)を敵視した対立構造の創設(1、2の長期化)
4. 石油利権
そう考えると、「落し処」は、合理的に見えれば見えるほど、実現困難という背理になります(4だけで満足するかな?特にネオコンの背後ではなく、現に権力を握っているブッシュ)。自発的に停戦を考えるとしたら、「より効果的な相手」が出現したとき(それがイラクの隣国でも、イラク国内のクルドでも)という悲観的な考え方に追いつめられています。
「国際世論」の効果は知れていますが(上記2)、弱い部分、たとえば、イギリスを脱落させるなどの方法は可能ではなかろうかと思います。乞ご批判。