現在地 HOME > 掲示板 > 議論9 > 460.html ★阿修羅♪ |
|
帝国と世界個人(2) 愚民党 2003/3/28
資料 もうひとつのアメリカ【エドワード・W・サィード】訳/逸見龍生
http://www.netlaputa.ne.jp/~kagumi/articles03/0303.html
------
2003・イラク戦争が誕生させている概念は帝国と世界個人である。
そこでは分解し没落することが世界権力によって決定された帝国とは何であったのか?
が命題となる。
第1次湾岸戦争後、世界は変わった。デジタル世界へと変容したのである。
そして帝国に追随した日本のメディアも帝国によるメディアへと変容した。
これをメディア・レイプという。
このとき、自分が無力存在のなかで概念化したのは「表層皮膚」である。
-----
それはわれわれ人間の皮膚感覚が類的存在としての共通性としての根源的な悲しみを
奪われ「飼いならされた死」として、この世界秩序のデジタル・ドームに培養され変貌
されていくということである。この世界秩序は民衆の世界形成への参加を奪い、そのか
わり世界秩序を担う世界システム成員たちが民衆に与えるものはただ無力感のみである
。この無力感を突破するためには一度おのれの薄っぺらな感性を崩壊の過程に投げ込み
現代世界のかたすみに生きる絶望せる人間のみを信じることである。おのれを崩壊させ
解体させることによってのみ人間は類的存在としての皮膚を再度鍛えることができる。
----
テレビ・ゲームのごときに編集された湾岸戦争ポイント爆弾の映像。これはアメ
リカ統合軍参謀機構の内部、悪意にみちたあるイデオロギーによって、全世界のマ
スメディアに提供されたのである。戦争そのものはすさまじい表層空間は彼らの内
部によって隠ぺいされる。
ウイルソン・ブライアン・キイが笑顔の洗脳としてのサブリミナル・テクノロジ
ーをバクロした「メディア・レイプ」リブロポート出版 鈴木晶 訳 を読めば、
ロスアンゼルス大暴動の発火点となったある映像の解釈が表層の事実を殺し、全世
界の人々が信じられぬ仮想現実の判決言語は、ここに九〇年代高度情報化社会とは
スターリンの悪意によって構造化されていることを教えてくれる。
「もはや正義・倫理などは崩壊している」こうして民衆は無力感のどん底に突き落
とされるスターリン体制の悪意のもとでは世界イメージ・人間イメージは解体し崩
壊する。この無力の時間は強制収容所での絶望の時間に連鎖している。マルクスが
いう野蛮な時代に生きているわれわれは本物の土壇場にいる。
それは人間の皮膚をめぐる表層が根底的に転覆されているにかかわらず、意識は
いまもなを、古代部族神話物語に呪縛されている深層との同一性にある。人間の深
層・内部とはやはり、限りなく制度・秩序に規定されている。自己の内部を人間は
自己のものであると、錯覚をしているに過ぎない。
自己内部を自壊させることによって、人間は始めて、表層を発見することができる。
表面とは空間であり、政治・経済とは生活の日常の延長である。その表面には固有
の人間のさまざまなこころの空間が、いくつもの層になって重なり、複合している。
人間の想像力は非日常に立ち上がりながら、この表層を記録するのである。こうし
てテキスト存在は現在のゆらぎと格闘その建築の意志によって、表出する。なぜな
ら創造作品とは、もうひとつの人間の建築であるからだろう。柄谷行人「マルクス
その可能性の中心」講談社学術文庫 によって私は表面への思考こそが、空間をめ
ぐる数の生成としての動的中心であることを、教えられた。
1992,12,21
--------------------------テキスト存在と人間
90年代とは帝国メディアの圧倒的勝利の時代であった・・・
しかし、帝国は破綻したのである。
エンロンの数字のように。そこにおいてはすでにリアリティを喪失している。
自己完結した仮想現実思考こそ帝国の今であろう。これを誤算の連続と非連続という。
そして世界は帝国の表層皮膚からすでに脱皮をとげた・・・
侵略軍の説明言語をもはや誰も信用していない・・・
時間はつねに過去とリンクしている。これを永遠の今という。
侵略軍の敗北は彼らが時間と場所から浮遊してるからである。
ゆえに磁場において遭難しているのだ。これを魂なき軍事侵攻という。
これまでゲリラ・パルチザン戦争はガイストにおいて侵略軍を撃ち破ってきた。
資料 オサマ・ビン・ラディン語録
http://www.nsjap.com/laden/