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(回答先: Re: 【「イラク侵略戦争」のゆくえ】 開戦前からは大きく変わった「バグダッド陥落」の戦略的意義 − 「バグダッド攻防戦」に至る前に政治的決着を − 投稿者 ミミズ 日時 2003 年 3 月 26 日 05:23:20)
ミミズさん、こんにちわ。
● 「イラクからの撤退は米英にとっても利益」
国際法を犯すだけではなく道義(国際世論)にも反する侵略で敗北することは、程度の違いはあっても“損失”につながります。
“利益”という表現を使ったのは、書いているときの自分の頭にブッシュ政権やブレア政権をなんとか説得したいという現実離れした意識があったからだと思っています(笑)
(イラク国民の犠牲者をできるだけ少なくしたいというだけではなく、支配層のたんなる道具や手段としてイラクに派遣されている米英兵士の犠牲も少ないほうが望ましいと思っています)
政治的に撤退するのか、軍事的に撤退せざるを得ない状況まで追い込まれるのかでは、その後に出現する世界が変わります。
軍事的に撤退したときは、フセイン政権の大勝利であり、米英の大敗北となります。
米英の大敗北は、端的に言えば、米国の威信が地に落ちるということです。
そして、逆に、フセイン氏を象徴とするアラブ民族意識の高揚とイスラム復古主義を招き、経済的には、中東産油国に膨大な権益を保有している米英系石油メジャーが排除される可能性を予想させるものです。
このような米英にとって“悪夢”と言える世界が出現するくらいなら、面子が保てる条件で政治的交渉を行なって整然と撤退したほうがずっと得ということになります。
米英は、中東地域で経済権益を拡大することよりも、これまで確保してきた権益をいかに減らさないかという視点でイラク侵略問題を考えなければならない状況に置かれています。
別に、米英(世界経済支配層)の権益がどうなろうとしったことではありませんが、傲慢で愚昧な強欲者には、理ではなく、利で説明するしかないと考えているので、わかりにくい説明になってしまいました。