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(回答先: [再掲]【イラク侵略戦争のゆくえ】 傲慢者らしく“願望”と“信仰”で作戦計画を立てたブッシュ政権 − 戦闘の勝利さえ危うい実情 − 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 23 日 14:54:39)
あっしらさん。 こんにちは。
私は戦闘自体は早期終結だろうと思っていました。 占領も初期だけはとりあえず成功させるんじゃないかと思っていました。
しかし、(ラムズフェルド長官とマイヤーズ統合参謀本部議長の記者会見)を見てから、その考えが揺らいで、ワケが分からなくなってきたことを白状します。
(ブッシュ政権は、米国が最後通告を投げ掛け軍事攻撃に踏み切れば、反フセイン感情を持っている国軍幹部や共和国防衛隊幹部が反フセイン(クーデタや離反)に動いたり、宗派武装勢力などが蜂起すると見込んでいたようである。)
まさかねえ。 本当にそんなことを見込んで動いてたとすると、私には驚きです。 私はイラク国民の大多数が、心底から米国を憎んでいると確信してきましたから、そんな見通しを聞かされると、驚く他はありません。 これは、昔、ラムゼイ・クラーク報告書を読んでからの確信です。 例えば湾岸地域で多数の奇形児が生まれていることも周知の事実です。
(ブッシュ政権中枢のなかには、米国流国家社会が理想だと考えている者もいるようである。そのような人たちは、イラク国民も、同じような国家社会を求め、それが軍事力による押し付けであっても受け入れると勝手に信じているフシもある。)
そんな馬鹿な。 異なる価値観を理解することの難しさは、文化人類学や経済人類学を始めとする諸学問の基礎ではないか。
(ムスリムが圧倒的に多いイラク人が、イラク国家よりも、アラブ人としての民族的アイデンティティやムスリム共同体意識に“忠誠心”を持っていることを理解できていないのである。)
そんな馬鹿な。 イスラム学の基礎ではないのか。
(もちろん、そのような猛爆を続ければ、国民は早くケリがついて欲しいと考えるようにはなるだろう。 しかし、それは、あると仮定する親米意識を徐々に反米意識に変えていく過程でもある。)
こと戦争に限れば、イラク側は通信系統も指揮命令系統も壊滅状態であって、組織的抵抗は今後もできないだろうと思うんですが。 また、爆撃は、「コールマン博士」の言う「プルデンシャル生命保険効果」によって、国民の戦意を喪失させる効果はあるんでしょう。 だからやはり戦争自体はあまり続かないのかなあという気もするんですが。
ただ、もし米国中枢がご指摘のような認識だったとすると、私には本当に驚きです。 こんな状態では、たとえ戦闘がいったん終結したとしても、占領政策は当初から多難に違いありません。 最初から「アフダニスタン化」「バレスチナ化」するのかもしれません。 私は間違っていたのかもしれません(と言うか、これほど無茶苦茶な見通しだったとは信じられません)。
なんか傲慢かつ無知という印象を受けますね。 この状態では、もしかすると大チョンボをしでかして、事態が思わぬ方向に流れてしまうのかもしれません。 もしかすると神はおられるのか。