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「フセイン」殺害作戦の公言は新たな無法世界を開く
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投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 3 月 23 日 12:09:26:xnvpUXgHxuDw6

     ブッシュ政権は人類の長年の知恵を踏みにじった。
     フセイン大統領の「首とり」作戦のことである。

     新聞報道によると、フセイン大統領の「首とり」を狙って爆撃を行ったのだそうである。   大統領が死亡したかのような紛らわしい記事やリークも流されている。   ブッシュ政権は、フセイン大統領の「首とり」を狙ったと公言しているようだ。
     あっしらさんの観測によると、フセイン政権内でのクーデターを狙ったものだと言う。

     もはや書くのもバカバカしいが、一応指摘しておこう。
     
     「近代国家」同士の戦争であれば、相手国の「元首」を直接殺さないというのがルールである。  
     
     近代国家における戦争は、外交目的達成の手段と言うのが常識であった。  このような「合理性」は、20世紀初頭の第一次、第二次大戦において、かなりの程度破産したと考えられる。   しかし、相手国の元首を直接爆殺するというレベルの破産ではない。

     元首を殺さないというルールは、人道的配慮ではない。  元首を殺してしまっては、戦争後の交渉、処理に支障をきたすからである。  それでは外交目的の達成に支障をきたすはずである。

     つまり、(当たり前かもしれないが)今回の戦争は、元首の殺害を含む新種の「絶対戦争」であるということだ。
     そして、占領、進駐後に、以前の政権からの継続性を断たれた新種政権を樹立するということである。  また、政権との交渉など頭になく、新しいかいらい政権を樹立するということである。
    しかし、この「当たり前」は実は異常なことである。

     国際的な戦争ルールは、いったん踏みにじられると、それ以降、新しい世界が開けるという鉄則がある。  それ以降の戦争は一層残虐かつ徹底的なものとなる。

     最初から「元首」殺害を実行するというのは、暴力団でも滅多に行わないことである。
     なぜなら、相手の徹底的報復を招くからである。  絶滅戦争になってしまい易いからである。

     米国は、絶対に負けないという自身があるのだろう。 
     しかし、元首を最初から殺害するような汚い戦争を行うことは、米国の利益にはならないと断言できる。

     (補足: フセイン大統領は確かにとんでもない奴だから、つかまえてきちんと公開法廷で裁くべきであると思う(ただし、そのときにはフセインに残虐なイラン戦争をけしかけたレーガンその他を裁くことも忘れてはならない)。
     

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